いやしかし。恋は落雷のようで。自分でも困るくらいにもうもうものすごく好きでしょうがない、グレイトフル・デッドが。こんな圧倒的な思い、逆らうこともできず。ただ飲みこまれるしかない。なんでまたこんな2005年のファー・イーストのさらに奥まったイナカ町で、育児中のハハがグレイトフル・デッドに夢中にならなくてはいけないのかと思うけれど、これこそがグレイトフル・デッドの凄さなんだろうなー。バンドが消えたあともずっと、こうやって新たに人を恋に陥れるほどの魅力を放ち続けるアーティストなんて、そうはいないものね。えーと引き続き、「The Grateful Dead Movie」に倒れるの巻ですよ。(これから買って見ようと思ってる方がいたら、ちょっぴりネタバレがあるかもです。というか、私がただひたすらキャーキャー言ってるだけですが。)
で、話をちょっと音楽的なとこに戻すと、やっぱこのディスクの出色は、前々記事でも書いた「Eyes Of The World」だと思うのだ。もーここんとこ私こればっかり100回ぐらいリピートして聞いてるかも。派手な曲ではないんだけど、この1曲に、ロックバンドの考え得る醍醐味みたいなものが全部詰まってると思う。そんぐらい、おっそろしく魅力的なテイク。無駄な音が、ひとつもないのだ。リードギター、リズムギター、ベース、ピアノ、ドラムが、ゆるくも有機的に絡み合って、考えられないほど深くて広がりのある世界を生んでる。始まりがまた。もーヤラレますよ。ガルシアの軽いピッキングのリズムに、ボブ・ウィアーが身体を揺らして乗っかって、リズムギターを弾き始めるとこがたまらなくカッコイイーーーッ!ほんの1〜2秒のシーンなんだけど。ラブです、ラブ。そして、ビル・クルーツマンのこのドラムは、いったいどんなことになってるんだろう。映像で見るとすごーく軽やかに叩いてるんだけど、えも言われぬ摩訶不思議なドラムパターン。ちょっと困っちゃうくらい気持ちイイ。そして間奏、ガルシアのギターのとろけるような超絶さは言うまでもないのだけれど、後ろを支えるボブ・ウィアーのリズムギターの響きがまたうつくしくて泣ける。キース・ゴドショウのピアノは、この曲ではリズムに徹していてものすごい底力を感じる、でもそこからときどきこぼれ出る旋律はどうしようもなく繊細で美しい。さらに間奏、途端に抑えめプレイになるギター×2を従えて、フィル・レッシュのまるでギターソロのようなメロディアスなベースソロ。完全主役ですよ、カッコイイーッ。そして、ガルシアの優しいボーカル、ボブとドナのコーラス…。この素晴らしい音たちが、ひとつに溶け合って生まれるグルーヴの凄さ。これ、なんだろう。こんな音楽に出合うために、私は生きてるんだって思える。あー、泣ける。マジヤバい。