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zoom RSS 「WATER PISTOL」チューインガム・ウィークエンド

<<   作成日時 : 2007/02/08 18:40   >>

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画像“解けない魔法がまだ 胸で鳴り止まない
いつか見た幻 追いかけたいよ”


「WATER PISTOL」。チューインガム・ウィークエンド(橋本孝志、岩田晃次、鈴木淳、夏秋文尚)のセカンドアルバム『Killing Pop』(98年)の6曲めに入っているトラック。このなんてことない曲がなぜだか心に深く入り込んじゃって、ここ何カ月も、この1曲をなんどリピートしてるだろう。もう10年近くも前の歌が、深く静かに、でもリアルに、私を混乱させてる。

リスナーの心に一気に切り込む激しさと強さを持つ1曲めの「ELEKING」や、ストリングスの入った7分半もの大作「ROMANCE」…、奇跡的な名曲ばかりが並ぶこのアルバムの中で、6曲めという微妙な位置で鳴るこの「WATER PISTOL」は、どちらかというと地味な歌かもしれない。やわらかなメロディと、はかないボーカル。クライマックスを避けるかのように坦々と流れていく世界。そして、そこに閉じこめられた、致命的なほどの狂おしさ。


“キズがまだつくなら 映るはずだ”

心にべったり貼りついて、離れない一行。ああ、そうだね。こんな言葉を内側に抱える、橋本さんとこのバンドの透徹した哀しみに、私は参ってるんだと思う。

“キズがまだつくなら、映るはず”…。そこにある、圧倒的な絶望と、ギリギリの希望。哀しみに裏打ちされた、やさしさと強さ。この自分というフィルムに、傷がつくのなら、まだ映るよね。まだ映すことができるはずだよね。あきらめぎみにでもそう信じることができたら、たぶん、生きていけそうな気がする。この、どうしようもない相容れなさを抱えながらでも。


“叶わない 恋には疲れただろう”

そう歌いながらたぶんこのバンドは、恋することも、願うことも、傷つくことも、絶望することも、わかりあうことも、生きてくことも、やめないしやめられないんだろうってことをわかってる。

そうやって、生きてく。たぶん私もずっと。こんな歌に心をとらわれている限り、しょうがないね。


『Killing Pop』。もし、どっかの中古屋で見かけたら、絶対買って聴いてみるといいと思う。聴いて気に入らなかったら私がぜんぶ買い取ります。


【追記】
そうだ、ソニーミュージック・オンラインでまだ試聴&ダウンロード購入ができるから、貼っとくね。
チューインガム・ウィークエンドのページ
うわどうしよう、こうやって試聴で断片だけ聴いてもめっちゃカッコイイ…。

【追記2】(08/01/16)
今、久しぶりに上記リンクに飛んでみたら、moraでしか買えなくなってる…。
試聴だけなら↓こっちのページのほうが便利かも。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SMER/Chewinggum/index.html


*『Killing Pop』chewinggum weekend

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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
ああっ…。こんなにチューインガム・ウィークエンドのことが好きな人が、僕以外にもいたのだと驚きました。「water pistol」…。僕はこの曲が、一番大好き。「解けない魔法がまだ 胸で鳴り止まない」って…、もう聞いてるとうずくまりたくなってきます。
チューインガム・ウィークエンドは、僕の中でまだ生き続けてます。最近は、「アイス」のカップリングの「プール」という曲がお気に入りです。
心残りは、彼らのライブを一度も見られなかったこと。そして、橋本さんのその後が、全く分からないこと。「橋本孝志」で検索して、何度最後のページまでたどっていったことか。もう一度、彼の音楽を聴きたいと、心から願っています。
オオハシ
2007/02/11 13:26
オオハシさん、ハジメマシテ。チューインガム・ウィークエンドが好きなかたからコメントいただけるなんて感激です…。ありがとうございました!
やっぱり今も多くの人の中でリアルに生きてるし、その音が鮮やかに鳴ってるバンドなんですね…。リスナーにとっての音楽の貴さって、チャートや売り上げとは別の、もっと深い場所にこうやって切実に存在するものなんだなあって思うし、そのことが音楽をやっている人にも少しでも伝わっていればいいなって思います。私もチューインガム・ウィークエンドは完全に後追いなので、彼らのライブを見たかったというのは、永遠の夢ですね…。橋本さんの言葉と音にまた出合えることも、ひっそりと願い続けてます。願っていれば、いつかかなうかもしれないし…ね。
moonlightdrive
2007/02/11 22:01
はじめまして!
僕もオオハシさんのように「橋本孝志」で検索して、
ここにたどり着きました。
チューインガム・ウィークエンドのことを大好きな人と
出会えてとても嬉しいです。
「Killing Pop」名盤だと思っています。
もう10年近く経つんですね…

僕は、チューインガムの出演するイベントを確か2回見たことがあります。
ピロウズというバンドの対バンだったのですが、
すぐにチューインガムを好きになりました。
全身に鳥肌が立ちました。
岩田さんのギターが、突き刺さるようなギターで
僕はいまだにあれ以上突き刺さるギターを聴いたことがありません。
(攻撃的ということではありません。胸にくるのです…)

橋本さんの声と詩の世界観、曲が大好きでした。
橋本さんはその後どうされたのでしょうか…

※ロマンスのPVはめちゃ泣けるそうです。
 僕は残念ながら見たことがありません…
tame
2007/06/12 22:01
tameさん、ハジメマシテ。わ〜コメントありがとうございます!
tameさんにとってもチューインガム・ウィークエンド、大切なバンドだったのですね…本当に、いまだに深く愛されてるバンドだなあ…。ガムをナマで観たことあるんですね、うらやましい。岩田さんのギター、他の誰にもない魅力ありますよね。橋本さんの曲&ボーカル(←うまいわけじゃないんだけどすっごくせつなくていい)と、岩田さんのギターと、淳さんのベースと、夏秋さんのドラム。そんなのがひとつになってナマで向かってきたら、そりゃ鳥肌だったでしょうね。『Killing Pop』はもう手に入りにくくなってるし、PVと併せて再発とかSONYも考えてくれたらいいのにな。
moonlightdrive
2007/06/13 11:25
管理人さん、こんにちは。

チューインガムウィークエンドは、僕にとって
すごく思い入れのあるバンドなので、
moonlightdriveさんをはじめ、いろんな人の記憶に残っていることが
とても嬉しいです。

こちらでチューインガムのライブ動画が見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=wDmcxuIME0g&search=chewinggum%20weekend
一度ご覧ください!
tame
2007/06/18 14:40
tameさん、ふたたびコメントくださってありがとうございます!
この動画…そう、私も見つけて以来、もう何十回リピートしたかわからないぐらいです。これを見ると、やっぱりこのボーカリストとこのギタリストとこのベーシストとこのドラマーがひとつのバンドにいたってことは、奇跡みたいなものだったんだなあって思いますよね…。轟音の中にこんな壊れそうな繊細さを包んだバンド、他にどこにいるだろう、って思う。それにしても岩田さんのギターは!イッちゃってますねえ。本当にすばらしい。
moonlightdrive
2007/06/19 14:10
moonlightdriveさん、tameさん(ハジメマシテ!)、僕はうれしいです!エレキングのライブ映像、本当に良かった! ありがとうございます! まさか、こうして彼らのライブ映像を見ることができるなんて…!
 久々にこちらを訪れたら、こうしてチューインガムファンの方の輪が、ささやかに広がっているではないですか! なんとうれしいんでしょう。tameさんは、生でご覧になったんですね。うらやましいなあ。あの世界観に、僕も浸りたかったなあ。そしてロマンスのPV、見たいなあ…。いやあ、しかしうれしい。これで「water pistol」と「ID」と「あの娘をつかまえて」のライブ映像が見られたら、もう僕としては最高です。再結成、してほしい一番のバンドです。 
オオハシ
2007/08/06 00:50
オオハシさん、またまたいらしていただいて、コメントくださって、ありがとうございます!あの場所に残されたたったあれだけのライブ映像が持つ衝撃って大きいですよね…。特に、当時の彼らをナマで見ることがかなわなかった私やオオハシさんみたいな人にとっては、ね。
いっときのポピュラリティを得ても2〜3年ですぐに使い捨てられ忘れられていく音楽もあれば、売れはしなかったけどこうやって幾人かの心の奥底で替えのきかない存在でい続ける音楽もある。ミュージシャンにとってどっちがいいのかなんてことは私には言えないしわからないけれど、ただ、ある種のリスナーの中で、バンドが消えてもその音楽がこんなにも大切なものであり続けてるってこと、the chewinggum weekendの元メンバーの方たちに伝わってればいいな…。
オオハシさんと同じく、PVやライブ映像、すっごく見たいです。アルバムとカップリングで再発してほしいー!
moonlightdrive
2007/08/06 13:04
はじめまして。とても素敵なレビューでした。
僕もずっとチューインガム・ウィークエンドが好き過ぎて
『チューインガム・ウィークエン』というタイトルの小説を書いて、デビューしてしまったぐらいです。
『water pistol』は本当に名曲だと思います。
こくさん
2008/01/15 22:46
突然お邪魔します。先日チューインガム・ウィークエンドのCDを数枚手に入れ(キリングポップもあります)、聴いてすぐ衝撃を受けました。こんなにいいものを知らずにいたことが悔しく、何でもいいから彼らの事が知りたくなりいろいろ探してるうちにこちらに来ました。これからしばらくは彼らの音楽に心を揺さぶられる日々が続きそうです。同じように感じた方たちがいること、とてもうれしかったです。
ゆうこ
2008/01/16 01:52
わ…不思議だな…。解散してもう6年以上経つバンドの話題に、ある日、こうやってコメントが続けて寄せられるなんて。こくさん(でいいのかな)、ゆうこさん、コメントありがとうございます。

■こくさん
もしかして、国領さん、ですか?「チューインガム・ウィークエンド」という小説があるのは知っていました(読んだことはないのですが…ゴメンなさい)。でもまさか、バンドの存在とは関係ないだろうなと思っていたから、びっくりです。そうなんですね、好きすぎてあのタイトルになったんだ…。そのことがわかっただけでも、こんなBLOG続けてコメント欄開けてきた意味があるかなって思います。チューインガム・ウィークエンドというバンドが放った熱を、受け取って、また別の形で放つ人がいる。素敵ですね。記事を読んでくださって、コメントくださって、ありがとうございました。
moonlightdrive
2008/01/16 04:12
■ゆうこさん
どんなキッカケでチューインガム・ウィークエンドのCDを手に入れることになったんでしょう?ともかく、そんなキッカケが訪れてくれたこと、よかったですね。そういう私も思いきり後追いで、彼らのリアルタイムを知らないことに寂しさを感じつつも、でも、遅かったとしても出合えてよかったな…って思うから。なんだか、音楽ってもののとうとさに胸がしめつけられるな…。そこにバンドがいて、何枚かのCDを残したことは、あとあとまで、こんなにも人の心を動かす熱量であり続けるんですね…。聴く人がいる限り、バンドは消えても、音楽は消えないんだなって思う。コメント、ありがとうございました。
moonlightdrive
2008/01/16 04:12
寝る前に送った拙い文に早速お返事があることに驚き、不思議な気分になって実は少し涙ぐんでしまいました。私がチューインガム・ウィークエンドに出会えたきっかけはpillowsです。一年前pillowsに出会い、いつしかサポートベースの鈴木淳さんのファンになり遡るうちにたどり着いたワケです。moonlightdriveさんの『深く静かにでもリアルに私を混乱させてる』という言葉、まさに今の私です。たとえ遅かったとしても出会えてよかった、というのも全く同感です。音楽ってすごいなあと改めて思いますね。また時々遊びにきたいと思っています。
ゆうこ
2008/01/16 06:02
moonlightdriveさん。
たびたび書き込みごめんなさい。
そうです。いつか機会ありましたら、読んでみてください。架空のバンドや、周囲の人々、ファンなどを主人公にした小説です。
『water pistol』という架空の曲も登場します。
こくさん
2008/01/16 12:07
またいらしていただいて、コメント残してくださって、ありがとうございます!

■ゆうこさん
コンバンハ、お話聞けてうれしいです。そうか、the pillowsから淳さん、そして…ですね。チューインガムはピロウズともツアー回ってたりしてたみたいですね。ほんとに、いちどでいいからガムのlive、ナマで観てみたかったな。観るというよりは、岩田さんのギターと淳さんのベースと夏秋さんのドラムと橋本さんの歌がひとつになったその震動を、肌で感じてみたかったって思います。たぶん、他のどこにもない感触だったろうな…。ゆうこさん、よかったらまたふらりと遊びにきてください!

■こくさん
ああ、やっぱりそうなのですね。water pistolという曲まで!こくさんの思いがつまった一冊なのでしょうね。こんど機会があったら手にとってみます。チューインガム・ウィークエンドって、ほんとうにいろんな人の心の奥深くに独特の刺さりかたをしていて、しかも、今も刺さったままなんですね…。
moonlightdrive
2008/01/17 00:00

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