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zoom RSS 25年目のカーネーション「都まつり」 @ 東京キネマ倶楽部

<<   作成日時 : 2008/07/15 10:58   >>

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画像ちょっと遅ればせの感想文。この日もカーネーションは当たり前に最高だった。で、最高なのが当たり前になっているという、考えてみれば空恐ろしい局面で、このバンドがふと見せる「最高でもない部分」に、個人的にはなぜか魅かれたりもしたライブだったなー。

25年目のカーネーション「都まつり」
日程:2008年 7月12日(土)
会場:東京 キネマ倶楽部
OPEN:17:30 START:18:30
GUEST:鈴木慶一
前売り¥4,200 +ドリンク代


前にシネマの再結成ライブでここにきたときはそんなふうに思わなかったけど、今回のキネマ倶楽部、音響が荒っぽい感じがしたな。それはそれで、鶯谷っぽくそしてトリオロックっぽくて、悪くなかったけど。

今日のカーネーションの印象は、4月の「シュガータウンの荒馬」のときに近かった。誰にも追いつけない速さと強さで、最前線を疾走するスリーピースバンド。いきなり心をつかまれてしまったのは2曲めの「SUPER ZOO!」で、最近このアルバムをまったく聴いていなかったのに、こんなに反応してしまう自分にびっくり。もれなく、あのときのバンドを巡るさまざまな記憶を連れてくる曲だけど、それを離れても、ふつうにいいメロディだなあ…と。カーネーションの場合毎回そう気づかされる曲がある。まさに無尽蔵に。

何曲かぐいぐい飛ばしたところでゲストの鈴木慶一さん登場。まずはそのまま、ステージ左上のバルコニー風スペースにてエレピを演奏。慶一さんがこの楽器で絡んだのが意外だったし、最初の曲「Love & Hate」のピアノアンサンブルが夢のように美しくてうっとり。「煙草路地」の壮絶なギターにも心奪われたし(あんなに弾く慶一さん見たの最近の記憶ではない)、「酔いどれダンスミュージック」は昨年のライダーズライブでの“宇田川町ハイパーポップバージョン”から180度表情を変えた、“鶯谷グランジバージョン”とでもいうべき(勝手に名づけてます)アレンジになってて驚いた。それにしても、カーネーションが慶一さんと一緒に音を出すと、途端に80年代半ばの風が吹き、どうにも湾岸の音がするもんだなと思う。この、どっか足りてないような、不安げで初々しいカーネーションの姿が、とてもいいなと思った。

そこまでで10曲ほどを叩いたあと、「ローラの方法序説」の演奏のために、エレピのあるバルコニー風ステージへの階段を登る矢部さん。何てことない涼しい顔してるくせに、後ろ姿のシャツの右肩が汗でびっしょり濡れてて、ひゃー、エロい…これはヤバかったっす…(悶)。この日矢部さんが目に入りやすい位置取りだったので、ライブ中けっこうドラムばかり見てたのだけど、あの凄さ、語る言葉もなし…。なんというか、ドラムを叩いてるというより、矢部さんそのものがドラムという生き物なんじゃないかと思ったな。そうじゃなきゃ説明できない、あんなの。

後半はまたどんどん熱量を積み増しての疾走で。ほんとにどこまでタフなバンドなんだろう。『エレキング』は思い入れの深いアルバムなので、「はだかにはさせない」「モーレツな人 モーレツな恋」、アンコールの「ロック・ゾンビ」あたりはうれしくてはじける!「十字路」「REAL MAN」の人生劇場2連発(勝手に名づけてます)も涙モノだったし、「クエスチョンズ」「ゴング・ショウ」「ダイナマイト・ボイン」なんてもう、カーネーション、最強で最高!としか言えない。

と言いながら、じつは、この日私がいちばんグッときちゃったかもしれないナンバーは、慶一さんを再度呼び入れてのアンコールだった「塀の上で」。とにかく無条件に好きな曲だから、という理由が大きいけれど、なんかね、この曲を演奏するカーネーションがすごくよかった。いつもの屈強さがどっかいっちゃったような、ゆるい演奏がね。最後、慶一さんからボーカルを受け取って「♪羽田から飛行機でロンドンへ…」の名フレーズを歌う直枝ボーカルの情けなさったら、絶品だったな…。


なんかね、ライブの後半あたり、目の前で息もつかせぬ演奏を次々繰り出して絶頂に駆け上がってくこのスリーピースバンド見てると、もう強く美しく無駄なく研ぎ澄まされてて最高!としか言えないんだけど、あまりに完璧すぎて、なんか、そうじゃないカーネーションも見たくなっちゃうというか…。ほんと、ファンって勝手でワガママでどうしようもないなと思うけどね…(笑)。

音楽シーン広しといえども、これだけ高いレベルのメロディと詞と歌と演奏と、それを刻んだアルバム、そしてライブパフォーマンスを、この密度とテンションで25年間休みなくシーンに送り出し続けたバンドって前例がないはず。「この“最高のバンド”のその先に、いったいどんなバンドの形がありうるんだろう?」って問いに答えられるのは、もはや世界中にカーネーションだけかもしれないとさえ思うわけで。

この先まだまだ、自己記録に挑み続けるような耐久レース級のライブをストイックに突っ走っていくのか? 現時点では誰にも想像のつかない、まったく別のカーネーションがあるのかないのか? 彼らはどこへ、どういうやり方で行こうとしてるのか? 

さまざまな問いを身体で破って「その先」へ転げ出ていく、そんなバンドのリアルタイムを目の当たりにしてる。カーネーションのファンでいる、というのは、真にスリリングな行為なんだな…。


*セットリスト
01 獣たち
02 SUPER ZOO!
03 ハイウェイ・バス
04 ハッピー☆アンラッキー
05 LEMON CREME
06 New Morning
07 オフィーリア
08 Love & Hate(with 鈴木慶一)
09 Sukanpin Again(with 鈴木慶一)
10 煙草路地(with 鈴木慶一)
11 酔いどれダンスミュージック(with 鈴木慶一)
12 ローラの方法序説
13 恋するためにぼくは生まれてきたんだ
14 十字路
15 REAL MAN
16 はだかにはさせない
17 モーレツな人 モーレツな恋
18 クエスチョンズ
19 ゴング・ショウ
20 摩天楼に雪が降る
21 ダイナマイト・ボイン

encore1
22 やるせなく果てしなく
23 塀の上で(with 鈴木慶一)
24 ロック・ゾンビ

encore2
25 My Love(Paul McCartney & Wings)
26 ANGEL


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