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zoom RSS ムーンライダーズ"NEW YEAR DASH 2009 Vol.2" @ 新宿LOFT

<<   作成日時 : 2009/02/20 16:09   >>

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画像というわけで、ムーンライダーズ3カ月連続ロフトliveの2回め。1月の"Vol.1"のときのセットリストが「70〜80年代しばり」で、まんまと悶えさせられてしまったワケなんだけど、「90年代選曲」だと告知されてた今回はどうなのかな…って思ってた。というのは、90年代に音楽リスナーをほぼ降りてた私なので、ライダーズ体験も中抜けしてて(CDはあとから買ったけど)、思い入れがさっぱりないから。…ところが。やっぱ目の前にいるライダーズはカッコよかったよ。っていうかライダーズ、今のほうが10年前の50倍ぐらい(当社比)カッコイイんじゃないの? (以下長文)

2009年02月18日Wed.
MOONRIDERS
NEW YEAR DASH 2009 Vol.2
@新宿LOFT
[出演] ムーンライダーズ / Base Ball Bear
開場18:00 / 開演19:00


■Base Ball Bear
対バンのベースボールベアーとムーンライダーズのつながりは、MCでも説明があったけど、ベースの女の子が映画「リンダ リンダ リンダ」に出演したとき、劇中バンドのサウンドプロデュースが白井良明さんだったという関係。私もそれでバンド名だけは知ってたけど、ライブ観ることになるとは思わなかったな。ステージは本日もほぼ見えなかったので詳細不明ですが、(たぶん)歌ってないほうのギターくんがけっこうイカレた音出すギタリストで、かなり好みな感じだったー。一見正統派に思えるボーカルもふっと歪んだ陰影を見せるところがあって、曲によってその辺が強く出てくるとすごくよかったなー。ストレートなビートバンドと思ってたけど、ちょっと耽美入ってて。ドラムスはえらい元気があって驚いたけど、ギター&ボーカルの歪んだ感じと繊細に絡むとこなんかももっと見れるとよかったかなー。(自分の好みで勝手に言ってますが…。)ボーカルくんはMCも達者で、「ナイスミドル」であるところのライダーズファンの気持ちをがっちりつかんでたね(笑)、お疲れさまでした!

■ムーンライダーズ
で、いったん幕が下りてセットチェンジのあと、またしてもスタート前の楽屋トークが。前回以上に、しゃべってることくだらねー(笑)。またサポートドラムの夏秋さんが「みなさん、こっちですよー」とかやらされてたな…(笑)。

幕が上がってギター番長のギターが唸る!「Who's gonna die first?」だー!!長かった休止期間を切り裂いたこの曲に思い入れある人多いと思うけど、と言いつつ私はまったくないんですが(すみません)、やっぱしカッコイイね!ステージはあいかわらずほぼ見えなかったけど、並びは前列左から武川、慶一、博文、良明、後列左から岡田、夏秋、かしぶち、だったね。この、狭っまいステージに前列4人が並ぶとこ、サイコーかっこいい。

2曲めは意外な「Come sta, Tokyo?」。良明さんのボーカルっていいよねえ。この日のライブ、慶一さんはじめメンバーのボーカルがほんっとよくて。ライダーズのライブで歌唱に感激するなんて珍しいけど、この日私を撃ち抜いたのはまちがいなく「声」であり「歌」であり、特に前列4人の声が忙しく交錯する「ハーモニー」だった。

「シリコン・ボーイ」「ONE WAY TO THE HEAVEN」を経て、次が、私のこの日最初のブッ飛ばされポイントだった。「LOVE ME TONIGHT」!!!!ツインドラム、かかかかっちょええーーーー!!!!いきなりもー、死ぬからやめて!!!!この曲のカッコよさについては以前からさんざん(おもにnakamura8cmさんと私のあいだで、この記事とかで)語られてるワケですが、ほんと、これはひたすらド派手でカッコイイドラムを聞かせるためにあるような曲だから!この曲、07年末の2日連続ライブの2日め(私が行ってないほう)に演ったって聞いてすっごくうらやましかったんだよなー。は〜聴けてうれしい、でもカッコよすぎてヤバい!!慶一さんから武川さんへ回してくボーカルもクラッとくる、魅力的。次の曲も『BYG - High School Basement 1』からで、ナント「名犬ロンドン物語」!めっちゃ速くて博文さん大丈夫かなと心配になっちゃったよ(笑)。どう考えても50代後半バンドが出せる疾走感じゃないんだけど、どうなのよこれ!?やーこの『BYG』2連発は、私的ハイライト第1弾だったな。

次はちょっとズルかなと思ったけどセルフカバーアルバム『Le Cafe de la Plage』から「G.o.a.P.」だった。曲は80年代だけど、なるほどアルバムは90年代だ。メンバーがサーフボード持ってるジャケのこのアルバム、私レゲエアレンジが嫌いなのでほとんど聴かないんだけど、この日岡田さんボーカルでこのバージョンの「G.o.a.P.」聴かされてあらビックリ、エロくていいわ…。私の耳が今ごろ追いついてるってことなんだろうけど、メンバーの演奏もたぶん、えもいわれぬエロ度が増してるんだろうな…。キャバレーで鳴ってるような武川さんのトランペットに、とろけそうな音色の良明さんのギター、鍵盤がこぼれ落ちて肌を撫でてく岡田さんのキーボード…、このじっとり湿度の高い演奏は20代ではムリだろう。次も同じアルバムから「くれない埠頭」。博文さんの声に慶一さんのコーラスが重なるサビが、いつになくきりっと映える。

MCはさんで、『ムーンライダーズの夜』から「HAPPY/BLUE'95」、「冷えたビールがないなんて」のイケイケ2連発。「HAPPY/BLUE'95」、ライブで聴いたのすごく久しぶりな気がしたけど、演奏前に慶一さんが「複雑な曲」と言ってたから、そうだっけ?と思って聴いてたら、ホント、4曲ぐらいをくっつけてひとまとめにしたようなめまぐるしい構成だったね、あらためて。これをライブで平気な顔して弾き倒しちゃうライダーズ、演奏巧いバンドだよな…あんまりみんなそこホメないけど。「冷えたビールがないなんて」、今日はギター5人、ではありませんでした(笑)。しかしそれにしても、ドラムカッコよすぎだろう…。攻めて攻めて攻めまくる叩きっぷり。

でも、なんといってもこの日は次の1曲に尽きたと言ってもいいよ、「ニットキャップマン外伝」!!!!もともと大好きな曲だけど、もう、この日の演奏、重たくてすさんでて荒れ狂ってて最高!私のもっとも好きなライダーズ。しかも、前列4人の歌が、ほんとシビレるよさだった。博文さんと良明さんの“バンド内若造(50代だけど)”のボーカルがさんざん裏街で暴れ回ったあと、サビのフレーズを博文、良明、慶一、武川で歌い上げる、その、空に虹がかかるような鮮やかさ!目がくらんだ…。本編最後は「BEATITUDE」、わりといつも的に。

アンコールは、配信第2弾の「恋はアマリリス」のあと「Sweet Bitter Candy」。そしてラストに、またちょっとニクイことするんだよな、インストゥルメンタルの「月面讃歌」をナマで、って。

というわけでこの日のセットリストはたぶんこんな。


01. Who's gonna die first? (『最後の晩餐』91)
02. Come sta, Tokyo? (『最後の晩餐』91)
03. シリコン・ボーイ (『A.O.R.』92)
04. ONE WAY TO THE HEAVEN (『A.O.R.』92)
05. LOVE ME TONIGHT (『BYG High School Basement 1』95)
06. 名犬ロンドン物語 (『BYG High School Basement 1』95)
07. G.o.a.P. (『Le Cafe de la Plage』95)
08. くれない埠頭 (『Le Cafe de la Plage』95)
09. HAPPY/BLUE'95 (『ムーンライダーズの夜』95)
10. 冷えたビールがないなんて (『ムーンライダーズの夜』95)
11. ニットキャップマン外伝 (『Bizarre Music For You』96)
12. BEATITUDE (『Bizarre Music For You』96)

encore
13. 恋はアマリリス (新曲09)
14. Sweet Bitter Candy (『月面讃歌』98)
15. 月面讃歌 (『月面讃歌』98)


なるほどそうか、90年代のアルバムから律儀に2曲ずつ、だったんだね。ライブのあと「ライダーズ90's、もっと他にいい曲あるんじゃねーの?」ってちょっと思ってたんだけど、そういう企画なら仕方ないか。『Le Cafe de la Plage』からまでやんなくてもいいような気はするけど…。ここに入ってない、たとえば「月の爪」とか「渋谷狩猟日記」とか「Instant Shangri-La」とか「月曜の朝には終わる取るに足らない夢」とか「服を脱いで、僕のために」とか(要するに私の好きな曲だな…)を、今のライダーズの激重な演奏で聴けたら失神しちゃうんだけどなー。

と、そんなふうに思うのも、とにかく今のムーンライダーズの演奏の重たさとドライヴ感が尋常じゃないからなんだけどね。その音で、いろいろなナンバーを聴かせてほしい。どこまでも遠い知らない場所へ私たちを連れてってほしい。

しかし。たった3カ月のあいだに別々の(しかも複雑な)(しかも直近のライブとはまたちがうアレンジの)曲を30曲以上リハして演奏する50代バンド、あきれるね。よほど才能があるか大バカかのどっちかだと思うけど、このバンドの場合6人全員がそのどっちの要素も持ってて、しかもこの歳になるまでそのどっちも失ってないから、こんなことになっちゃってんだろう。すげーよホント…。

最後にやっぱり月ドラなのでサポートドラムの夏秋さん定点観測ですが(笑)、前回とはぜんぜん趣のちがう楽曲たちを、これまた水を得た魚のようにあざやかに叩きまくってて、ライダーズファンとしても頼もしかったよね。絶妙な緩急をつけつつ、なぜか変なとこでねじれて重たいドラミング、私はけっこうかしぶちさんと共通するものを感じる。すごくいいツインじゃないかって。やーほんと「Love Me Tonight」はカッコよすぎて死ぬかと思った…。あと、夏秋さんってライブで水飲むところをふだんあまり見ないんだけど、ライダーズライブでは合間合間にかなり水分摂ってて、このバンドでしかもロフトで演奏するのってやっぱりけっこうハードなこと(もちろん精神面でも)なんだろうなって思ったりも。彼が参加してる中でたぶんいちばん平均年齢高いバンドがそれを強いるおそろしさ(笑)。だてに日本一長くロックバンドやってるわけじゃないと。

さーいよいよ3月のライブは2000年代ナンバー!ここからは私も現役リスナーに復帰してるし、『Dire Morons TRIBUNE』も『P.W Babies Paperback』も『MOON OVER the ROSEBUD』も大好きなアルバムなのですごく楽しみ!あと、あのシングル曲とかもし演ってくれたら、息止まって倒れちゃうんだけどな…。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
今回は行けませんでしたので、レポ待ってましたよ。
90年代の曲って、80年代までのと比べてライブで聴けるの曲がちょっと少ない感じがしてまして。そういう枯渇感もあって、moonlightdriveさんの言う通りもっと生で聴きたい曲がたくさんありますよねー。月面だと「Lost time」とか今の音で体験したいです。

しかしやっぱり羨ましいなぁー。「LOVE ME TONIGHT」で興奮したいなぁ。3月の2000年代がいまからすげー楽しみです♪
石ばし
URL
2009/02/20 23:45
ねえ。「Love Me Tonight」のツインドラム!私はふたりがどんなバランスで叩いてるのかよく見えてなかったのですが、スゴかったっす。矢部さんがサポートした「彼女について〜」を思い出したりしてました。しかし水分補給までレポートしているし(笑)
やっぱり「外伝」ですよね〜博文さんのブルースハープ、いつも「あれ、こんなに上手かったっけ?」と思ってしまうのです(笑)
確かに、私としても「もうちょっとこう…」と思わないでもないセットリストでした。
nakamura8cm
2009/02/20 23:47
■石ばしさん
どーもです!そっか〜今回は石ばしさんいらっしゃれなかったのですねー。「10年前」ぐらいってアーティスト本人にとってけっこう振り返りにくい位置にあるんじゃないかなーなんて思ったりもするんだけど、その90年代をナマでひとまとめに聴けたのはおもしろかったです。なかなかそんな機会ないものね。そうそう、ホントにあれもこれもライブで聴いてみたいなと思う。今のライダーズの底知れない演奏で、聴いてみたいんですよねえ…。
moonlightdrive
2009/02/22 01:19
■nakamura8cmさん
やーーー、みなさまに遅れること14カ月、やっと「Love Me Tonight」聴けました、凄かった!私もステージ特に後方はほとんど見えなかったので(水分補給以外は)お二人のドラムの配分はわからなかったけれど、ほーーーんとカッコよかったです。nakamura8cmさんのあの記事のコメント欄でふたりして騒いだ甲斐がありましたね(笑)。「外伝」最高でした。ああいう荒くれた音が、今のライダーズにはほんと似合うと思う。博文さんのブルースハープは私もいつもハッとします、わ、うまいなあって。次もセットリストは予想つかないなあ、ココロの中で妄想してみようかな?
moonlightdrive
2009/02/22 01:19

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