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zoom RSS 『Full Swing! ドクトル梅津SHOW』 @ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

<<   作成日時 : 2009/10/16 15:42   >>

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画像いいミュージシャンたちのいい演奏が生まれる瞬間。それに立ち合えるって、なんてすばらしい体験なんだろう。そんなシンプルなことを心の底から感じたライブ。ステージ上のすべての演奏者が、音楽に選ばれ、音楽に愛された人々で、こういう人たちの手や声を伝わってこそ、至高の音はやっと私たちのいる世界に現れることができるんだなって思った。いい音楽を私たちに伝えてくれるすぐれたミュージシャンに、とりわけもちろん、その真ん中にいる梅津和時さんに、ありがとう、って言いたい夜だった。主役である当の梅津さんは、いつものようにあいかわらず飄々としていたけれどね。

『Full Swing! ドクトル梅津SHOW
〜梅津和時 還暦記念コンサート〜』
日時:2009年10月15日(木) 開場18:30 開演19:30
会場:渋谷 duo MUSIC EXCHANGE(03-5459-8711)
出演
梅津和時(sax,cl)
★Full Swingers
太田惠資(vl) 清水一登(key) from 新大久保ジェントルメン/鬼怒無月(g) 早川岳晴(bass) from KIKI BAND/多田葉子(as) 松井亜由美(vl) 張 紅陽(acc) 関島岳郎(tuba) 夏秋文尚(ds) fromこまっちゃクレズマ/Horns: NARGO(tp) 北原雅彦(tb) GAMO(ts) 谷中敦(bs)/仙波清彦(per)
★Special Guests
おおたか静流(vo) 巻上公一(vo) 白石かずこ(詩) 片山広明(ts) 三宅伸治(vo,g) 仲井戸 “CHABO” 麗市(vo,g)
料金:全席自由 7,700円(税込み・整理番号付)+1drink
主催:梅津和時還暦記念コンサート実行委員会
企画制作:こまっちゃクレズマ+u-shi
制作協力:岩神六平事務所、FAITH CREW INC.、新宿ピットイン、(株)ピットインミュージック


開場してすぐにイス席が埋まり、立ち見もパンパンだったduo。私はチケットを買ったのがわりに早かったので、梅津さんファン初心者なのにいいのかな…とためらうほどの良席でした。目の前にスグそれとわかる仙波さんのセッティングがあって、それ眺めてるだけで気持ちが高まる。

客電が落ちて、開演。梅津さんはシックな燕尾服にバッジいっぱいつけて、山高帽かぶって、のお茶目ないでたち。それと、多田さんがいつもの感じとぜんぜんちがう、天使みたいな白いふわふわ帽子にミニドレスですてきだったなー、すごく似合ってた!(以下、ミュージシャン入れ替わり立ち代わりのステージだったので詳細はうろおぼえなのだけど、)最初は、おおたか静流さんのボーカルをフィーチュアしてのパフォーマンス。バックはこまっちゃクレズマ+新大久保ジェントルメン、って感じだったかな。私はおおたかさん入りのこまっちゃを観るのはじめてだったのだけど、ド派手なフューシャピンクのフリフリドレスを身につけたおおたかさん、さすがの歌と姿の存在感だったなあ。見入ってしまう。

1曲でおおたかさんは下がって、そのままこまっちゃクレズマ+新大久保ジェントルメンで数曲。このコーナーがいちばん普段着に近い感じだったね。ステージ上の手練なミュージシャンたちの力量が爆発する、とんでもない演奏。(ま、この日ずっとそうなんだけど。)こまっちゃクレズマの正メンバーであるアコーディオンの張さん、このところずっとお休みしてたのでじつは私ははじめて拝見したのだけど、ものすごくチャーミングなかたで、一発でファンになってしまった。楽しそうにアコーディオン弾く姿がとてもすてき。

ボーカルの巻上公一さんを迎えた演奏がすごかった!梅津さん、太田さん、清水さん、鬼怒さん、巻上さん(…だったかな、)というメンバーで「こんな場で珍しいんですが」と、インプロビゼーションを。巻上さんのボイスパフォーマンスは完璧に「楽器」。すべての音が想像もつかないような動きを見せたすえに、ふっと息を合わせるタイミングの恍惚。

梅津さんのサキソフォン一本と絡みながらの白石かずこさんの詩の朗読は、なんというか…圧倒的だったな。「存在」ということを思う。白石かずこさん31年生まれってほんとかな、信じられないな…、インパクトある幾何学模様の赤いドレスばりっと着倒して、すげえカッコイイ姉さんって感じなんだ、マイッた。

三宅伸治さんと仲井戸麗市さんは、梅津さんと3人きりで、ラフな感じで。 2人ともオットコマエで、ギターはえらいイイ音してて。4、5曲やったかな。仲井戸さん、ついこのあいだ誕生日迎えて59歳なんだって、これまた信じられない!だって、ぜんぜん高校生みたいだよ、ステージの上でギター弾いて歌う姿。(余談だけど、こまっちゃ周辺には10月生まれが多いそうで多田さん夏秋さん関島さん梅津さんがこの2週間ほどに集中してるというだけでも驚きだけど、仲井戸さんもなんだね、ビックリ。)最後に「スローバラード」。「名演と名唱をいつも横で見てシビレてました」との仲井戸さんの言葉がずっと頭をめぐる。

ここからまた大勢での演奏。ここでやっと登場した仙波さんに客席の大歓声。ベースの早川さんもここからだったかな?清水、太田、仙波、早川、鬼怒、夏秋、関島、多田、(たしか…)そして赤い上下に着替えてきた梅津さん、で1曲。仙波さんのパーカッションが入ると一気に壊れ度が増しておかしい〜。このあいだFull Swing!セッションのときはあまり見えなかった仙波さんの演奏を、今日はメチャ堪能。もーすっごいんだ、セッティングしてある楽器以外にでかい衣装ケース2つ置いてあって、その中からドラえもんみたいにあれでもないこれでもないって道具取り出すの!なんか楽器じゃないもの(ポーチみたいの)までポイポイってしてたよ、おかしすぎ。骸骨の頭のシェーカー(?)持ってきて、「梅津さん!」とか話しかけたりもしてたなー(笑)。

さらに片山広明さんが入ってますます凄いことに!片山さんのサキソフォン、猛獣みたいだー、すげえ。それにしてももう、ミュージシャンひとりひとりが凄すぎて目と耳が圧倒的に足りない!太田さんの異国風味パフォーマンスは怪しくてヘンだし、清水さんのキーボードプレイは淡々と破壊的だし、鬼怒さんのギターはステージひっくり返さんばかりだし。でもこの日、静かに感銘してしまったのはドラムの夏秋さんとベースの早川さんの要ぶりだったな…。瞬時に全体を把握する鷹のような集中力と、あらゆる方向からの変化にアグレッシヴに打って出る反射神経。錚々たる才能をこれだけ自由にしかも同時多発的に遊ばせることのできる、強靭にしてしなやかなドラムとベース。すごかったよ。それから、夏秋さんのドラムと仙波さんのパーカッションがバトる場面!この日もすさまじく、そしてユーモラスで、カッコよかったー!ドラムソロもパッションあふれまくりで…はー、ヤバい…。

これでも足りずに投入されるスカパラホーンズ。マジっすか…。私、スカパラはいつも人のゲストで見るばっかなんだけど、当然のようにカッコイイね。この時点で、ステージに乗っかってる人10人以上、この大所帯が見事に収斂していく演奏の重力と濃度がすげえ。そしてラス前の「ウェスタン・ピカロ」、この曲のカッコよさったら尋常じゃなかった。これが私のこの日のベストだったな。スカパラの4人と梅津さん多田さん関島さん片山さん、8つもの管が入るイントロで鳥肌立つ。そしてこれだけの楽器が大挙して疾走する、そのスピード感、そのタイトさ!信じられないもの観た。全員でのラストは「VIETNAMESE GOSPEL」。アンコールで梅津さんソロ、そしてまた全員で。


…と、駆け足で書いてはみたけど、こんなメモ、何も書いてないに等しいな。それぐらい、すべての瞬間に発生していたものの量と質が凄かった。「還暦記念コンサート」というタイトルだけれど、終わってみればお祭り騒ぎの印象は意外なほどなくて、ただ厚く「音楽」を聞かせたいという思いのほうが心に残った。そんなところも梅津さんらしく、また企画を務めたこまっちゃクレズマらしいような。でもそうだよね、梅津さんがふだん演奏をともにしているこれだけのミュージシャンが集まっていたら、その音を聞かせる以上にエキサイティングなお祭りは、ないような気もするもの。

ピリオドというより、疾走そのものの「還暦」。こんな瞬間に立ち合えるなんて、音楽好きでいてよかったな。梅津さん、あらためておめでとうございます!!そしてこんなすばらしいコンサートを企画・準備してくれた多田さん関島さんをはじめとしたこまっちゃクレズマのメンバー、スタッフのみなさん、お疲れさまでした、ありがとう!



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