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zoom RSS 駒沢裕城 with プリンキピア @ 吉祥寺MANDA-LA2

<<   作成日時 : 2010/02/08 02:18   >>

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画像木曜の夜、観に行ってきました。principia(プリンキピア)。プリンキピアとは、日本のペダルスティール・ギター演奏の第一人者・駒沢裕城さん(言うまでもない、あのはちみつぱいの!『多羅尾伴内楽團Vol.1』の!)が率いるバンドで、メンバーは駒沢裕城さん、田村玄一さん、尾崎博志さんという3人のペダルスティール奏者に、コントラバスの東谷健司さん、ドラムスの夏秋文尚さん、を加えた5人。ぺ・ペダルスティール3台って!!で、この音が、私が予想していたのよりはるかにエキサイティングで、ものすごくよかったのだ…。

駒沢裕城 with プリンキピア
2010/02/04 Thu.
@吉祥寺MANDA-LA2
駒沢裕城(pedal steel.g)
田村玄一(pedal steel.g) 尾崎博志(pedal steel.g) 東谷健司(b) 夏秋文尚(ds)
18:30/19:30 \3000/3500+drink


駒沢さんがこのメンバーでライブをやるのは、昨年の7月、10月に続いて3度めなのだけど、「プリンキピア」というバンド名がついたのは今回からで、これからパーマネントにこのバンドをやっていくということなのかも。私はなかなか都合が合わないでいて、今回が初見。

MANDA-LA2のステージに並べられた3台のペダルスティール。ペダルスティールという楽器をこんなに間近で見るのもはじめてなら、3台が同時に演奏されるのを見るのもはじめてだ。真ん中の駒沢さんのペダルスティールは足元4ペダル、左の玄さんと右の尾崎さんのは8ペダルだった。そして後列左にコントラバス、右に夏秋さんのドラムセット。

ペダルスティールがメインの音楽って、静かでおとなしい世界なのだろうな…と予想していたのだけれど、目の前で繰り広げられた演奏は、そんなありきたりな思いこみを一気に吹き飛ばすスリリングなものだった。駒沢さんがMCで「前半はちょっと重い曲が多くて申し訳ないんですが…」と笑っていて、第一部はたしかに静謐な印象の楽曲が多かったけれど、でもそれは、起伏がないとか面白みに欠けるとかいうようなものではぜんぜんない。映画音楽のようでもあり、宗教音楽のようでもあり、意外なほど激しいロックが脈打ってもいて。

ペダルスティール・ギター3台のアンサンブル、すごかったなあ。これはぜったい、ナマで観たほうがいい。ロムチアキさんのテルミンを観たときもそう思ったけれど、「この楽器がこんなふうに演奏されてこんな音が出るんだ!」という驚きと愉しみがすごく大きい楽器だと思う。玄さんはちょうど譜面台で手元が見えなかったんだけど、3人の手元と足元がそれぞれに繊細な動きを見せて、それがマジカルな音に変わっていくのを見るの、至福の時間だったー。3人のうち駒沢さんがいつも主旋律というわけでもなくて、玄さんの音がメインだったり、尾崎さんの音が主役だったり、複雑に入れ替わり絡みあう。大河のような音のうねりをよく見てみると、不規則な水の流れや飛沫の動きのおもしろさから目が離せなくなるような、そんな感じ。

ゴンドラの底をゆったりと先へ運んでいくような、頼もしくふくよかな東谷さんのコントラバスもすばらしかったし、音の舳先をときにぐいと力強く曳き、ときにチャーミングに揺らすような夏秋さんのドラムとパーカッションもすばらしかった。夏秋さんは通常のドラムセットのほかに、ドラムパッドと、あとWAVEドラムかな、手で叩くやつ…、も駆使したパフォーマンス。見ていてもすごく楽しかった、堪能したー。でも、駒沢さんの楽曲すごく複雑だからだと思うけど、ドラムパッド叩く夏秋さん、処方箋見ながら調剤してる薬剤師ぐらいの勢いで埋もれそうなほど譜面に視線落としてるときがあっておっかしかった。そういえば玄さんの譜面台も何か横に長かったし。

駒沢さん、MCは予想どおりぼそぼそって感じで。人のよさがにじみ出てたなあ。そしてどのバンドにいても弁が立つ玄さん。「みなさん、今日の僕ら、何か変だと思いませんでしたか?何か服装がギクシャクしているような…」。玄さんが言うには、数日前のリハのときに服装どうするかという話になり、駒沢さんが「今回はフォーマルな感じでいこう」って言ったそう。それで、玄さんも東谷さんも夏秋さんもがんばってジャケットを着てきたのに、駒沢さんはふつうのスタンドカラーシャツにふつうのズボン。「駒沢さん、それのどこがフォーマルなんですか」「いや、いちばん上のボタン閉めればいいかなと…」。いっぽう、バンド内で飛び抜けて若く見えるナイスガイの尾崎さんは別な意味でまた独特な格好で(てろんとした白いシルクのブラウスに白いズボン)、玄さんに「尾崎くんのフォーマルってそういう感じなんだ…その、何かシルキーな…」ってツッコまれてた(笑)。

駒沢さんの繊細なレース編みのようにうつくしい楽曲群はもちろん、ちょっとペダルスティールという楽器でやりそうにないポップな演奏(「旅人」とか「Palm Wine」とか…)もよかった。ペダルスティールという楽器に、こんなエキサイティングな思いさせられるとは予想もしてなかった、カッコよかったな…、プリンキピア。このトリプル・ペダルスティール+ベース、ドラム、のアンサンブルの魅力は、どんな説明より、いちどナマで聴くほうが早いと思う。次あったら、私はぜったいまた行くつもり。


*セットリスト(本編分は開演前に配布されたアンケート用紙に掲載されていた)

part-1
01 序曲(駒沢ソロ)
02 飛翔
03 アダージオ
04 フェリース

part-2
05 フリー(白の宇宙)
06 流れの中に
07 旅人
08 オルヴォワール
09 Palm Wine
10 時の宝箱

encore
11 ある音楽家の一日


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