握手を拒む

握手を拒む、というのはたぶん日本人がもっとも苦手なことのひとつだろう。今朝はスポーツ新聞はもちろん普通紙も、古田選手が握手を拒否した場面の写真をトップに報じていた。これがこんなに大きく扱われるのは、「たかが選手」がオーナーの握手を無視して席を立ったという三面紙的ニュースバリュー以上に、プロセスはともかく握手や万歳で何でも決着、とする旧弊にも、古田の態度が刃を突き付けてるからなんだろうな。野球への関心にかかわらず、日本人誰もに自分の身を振り返らせる気迫が、昨日の古田の行為にはあった。仮の笑顔に丸め込まれずに、本気で権力に牙をむく気があるかどうか。ポーズだけで済ますならやらないほうがましだってことを、行動で語ってる。

スワローズに熱狂していた時代があるので、もちろん以前から古田は好き。いっつもベンチで野村監督の斜め後ろ辺りにいて、監督のゲキだか愚痴だか独り言だかを聞くともなく聞いている様子なんかたまらなかったですー。でもここ最近の古田はのび太顔もかすみそうな凛々しさだなあ。監督でさえ率いるのは1チームだというのに、それを12チームまとめて面倒見てるんだもん。

ユニフォーム着ているときカッコイイのはもちろんだけど、彼のスーツ姿、知性を感じるよね。一部のスポーツ選手のように札束で店頭のマネキンそのまま買い取りましたって感じじゃないとこがいい。…ってヘンなほめ方のようだけど、そのこととオーナー側にとっての古田の手強さとは、きっと無関係じゃないのだ。

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