ウエケンさんのベース×夏秋さんのドラムの1曲

maybelleは、橋本ユカリさん(g、programming他)と坂本和賀子さん(vo他)という二人の女性からなる「ネオアコ・ユニット」。(と、HPの説明にはある。このCDの音を聴くと要素はネオアコだけでもないのだけれど。)もちろん私は夏秋さんからたどってこのアルバムに行き着いたので、このユニットのことは何も知らなかったわけだけれど、聴いて、この橋本ユカリさんという人の才能にブッ飛んだ。このミニアルバムの6曲すべての作曲と、アレンジ、プロデュース、プログラミングやさまざまな楽器の演奏までしていて、そのどれもがとんでもなくクオリティが高い。だいたい私、女性アーティストに対して全面的に狭量で関心が低いんだけど(苦笑)、この音には、こんな女性がいるんだー!と素直な驚き。どの曲もとても構成が緻密で、でもそれが嫌味じゃなく、坂本さんの中性的なボーカルの魅力もあってさらっとしたポップスに着地してるのがスゴイ。1曲めの「キンポウゲの日々」のイントロなんか聴くと、良質な渋谷系を通った人の細胞はまちがいなく騒ぐだろうな。
夏秋さんの演奏が聴けるのは、3曲めの「Seashell」。ドラム夏秋文尚さん、ベース上田ケンジさん、そしてギターが、当時夏秋さんといっしょにチューインガムウィークエンドをやっていた岩田晃次さん、というメンツ。あーイントロのドラム、超カッコイイ…。夏秋さんが叩いてるのが思い浮かぶ音。細かいことは何も言えないんだけど、太鼓の音とシンバルの音の分量とか、そのパターンとか、まぎれもなく夏秋さんなんだよなー…。って私、何かわけわかんないこと言ってるかもですが(笑)。
あとね、このアルバムでもうひとつびっくりしたのが、別の曲では、ギターを松岡基樹さん、ドラムを小西昭次郎さん、がやってたりする。そう、BL.WALTZのね。書く書くと言っていまだ書いてませんが、うーBL.WALTZ大好きだったんだー。と、妙な縁を感じたりして。そういえば、私がBL.WALTZのライブ見たりCDよく聴いてた80年代の終わりから90年代の初めって、まだ「ネオアコ」って言葉はロッキンオンの中(笑)ぐらいでしか頻繁には使われてなかったような気がするけど、今思うとBL.WALTZの音って、まさしくネオアコだよね。
maybelleというこのユニット、ごく最近は目立った動きがないようだけれど、ネットで調べたりすると、まだ継続はしてるみたいなので、そのうちまた新しい音源とか聴く機会があるかもしれないですね。
*『キンポウゲの日々』maybelle
この記事へのコメント
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BL好きだったんだ~。
私ほとんど聴いたことないんだけど。。。
BL私は好きだったよ~。でもローザ狂いだったまりちゃんのシュミとはたしかにちょっとちがうかも、ね(笑)。
引き続き楽しく読ませていただきます。
このmaybelleのCD、持ってますけど、
そんなにいろんな人たちが参加してたことが、
すっかり記憶から抜けてしまってました。
すごくいいCDだという記憶はあるんだけど。
探して聞いてみます。
>このmaybelleのCD、持ってますけど
あはははは!いつもながら軽く言ってくれちゃうfullmoonさん、サイコーです!んもーfullmoonさんの「本人はなんてことなく」「周りはブッ飛ぶ」マニアな発言の数々、今年も楽しみにしてます~(笑)。いろいろ教えてくださいませ!