アングラな矢沢永吉トリビュート盤

画像うはは、コレ。今の私に「買え!」と迫ってくるようなCDじゃないですか。だって、メトロファルス(マイ・ブーム中の)!面影ラッキーホール(しかも、現・ジャック達のキハラ宙さんがいた頃の)!パラダイスガラージ(バンブルビー・レコーズの)!THE THRILL(栗コーダーの関島さんも参加の)!う~んなかなかシビレるアンダーグラウンドな感じ。なかなかコタエる矢沢永吉カバー集という企画。買いましたよ、安かったし。『面影ラッキーホール プレゼンツ HOW TO BE BIG -PLAY FOR E.YAZAWA-』、97年のコンピCD。矢沢永吉の元歌はほとんど知らないんだけど。

あれかなあ、こういうトリビュート盤に必ずついて回る「玉石混交」って言葉が思い浮かぶような。まー私のようなソフト・マイナー(造語)でライト・アングラ(造語)な、腰の引けたリスナーに玉とか石とか言われたくないだろうけど…。97年ってつい最近のような気がしつつももう10年近く前(遠い目…)なわけなので、何というか、打ち込みモノへの視線とかも、今とだいぶ違うような気もする。それにしても、いろいろなもの聴いたときによく思うけど、「実験」ってエキサイティングな行為のはずなのに、実験的と呼ばれるものがときどきむしろ平板に聴こえちゃうのはなんでなんだろうね。

1曲めの大槻ケンヂ、オルガンとフルート入っちゃって、なんだかドアーズみたいだよ!私、フルート入ってる曲ってホント弱いんだよねー、ついうっとりしちゃう、オルガンもしかり。大槻ケンヂの歌は別に好きでも嫌いでもないんだけど、このテイクは結構好きかも。3曲めがこのアルバムの仕掛け人たる面影ラッキーホール。面ラホって昭和歌謡っぽい世界をやってるらしいってこと以外は(あとキハラ宙さんがいたってことと、最近は西村哲也さんがサポートしたりしてるってこと以外は)何も知らないんだけど、さすがにこの矢沢カバーはズッぱまり!めちゃエロでピンクのライト回りまくってそうな歌と演奏、ジンジンくる。ギターのクレジットがふたりあるんだけど、どの音がキハラさんかなあなんて思いながら聴いたりして。THE THRILLがまた、めっちゃカッコええー。総勢16人が吹いて弾いて叩いての圧倒的な音の洪水、キモチいい!あとね、古市コータロー&會田茂一というひとクセありそなユニット「008(ゼロゼロエイト)」がやってる「黒く塗りつぶせ」。投げやりなくらい粗くてガレージな音がぶちまけられてて、これも文句なくカッコイイ。

全10曲が繰り広げられてる中で、でも、やっぱり出色だと思うのは、最後に入ってるメトロファルスだなー。「ゴールドラッシュ」ってこの曲(作詞・山川啓介、作曲・矢沢永吉)、元をまったく知らないんだけど、こうして聴いたらメトロファルス以外の何物でもないもの。bossiさんのタイトなドラム、光永巌さんの哀愁のベース、田村玄一さんの色っぽいスティール・パン、メリィさんの夢幻のアコーディオン、横川タダヒコさんのクレイジーなバイオリン、そしてヨタロウさんの妖しいボーカル。ああ、こいつらが絡み合うこの状態を、最高と言わずしてなんと言おう!そしてここでも私を悶えさせる男くささ100%のコーラスが~。ああ、もう、最高ッ!

かなりおもしろいコンピレーション。感動的な音楽とか立派な音楽しかない世界よりは、くだらない音楽やバカバカしい音楽やはしたない音楽もある世界の方が、ずっと素晴らしいって、わかるな。

大槻ケンヂ「I SAY GOOD-BYE,SO GOOD-BYE」
OTO「A DAY」
面影ラッキーホール「さめた肌」
サエキけんぞう featuring 山田詠美「チャイナタウン」
THE THRILL「トラベリン・バス」
田口トモロヲ「止まらない Ha~Ha」
パラダイスガラージ「Yes My Love」
008(古市コータロー&會田茂一)「黒く塗りつぶせ」
VASARA(三上寛、石塚俊明、灰野敬二)「アイ・ラヴ・ユー、OK」
メトロファルス「ゴールドラッシュ」

ね、シビレるクレジットだよね。


*『面影ラッキーホール プレゼンツ HOW TO BE BIG -PLAY FOR E.YAZAWA-』V.A.


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