「ROMANCE」が刺さったまま

画像うへ~忙しい。というか仕事の量が多いのではなくて、ギリギリまでエンジンかからない自分が悪いってことは、いついかなるときも明白なのだけど。でも、この月ドラに駄文を書かないとすごくストレスがたまるってこともわかった(笑)。たぶん私、誰も読んでなくても書き続けるんだろうな、届かないラブレターを。

で、この稀に見る新譜ラッシュのさなかで(私が激しく欲しくなるような新譜がこんなに出るなんて…)、机の上にも封を切っていないCDが積んであるし、CD屋では私を待ってる新譜がたくさんあるはずなんだけど。

だけど、なぜか、今はチューインガム・ウィークエンド。世の中と関係なくブームが来ちゃうのが、音楽ファンの勝手なとこで、ね。60年代の霧の中に旅するのも、80年代の空気にウカれるのも、5年前のバンドに恋するのも、自由自在だものね。

チューインガム・ウィークエンドは、橋本孝志(vo,g)、岩田晃次(g)、鈴木淳(b)、夏秋文尚(dr)という4人のバンド。この編成、私のもっとも愛するバンドの形態だなー。グランドファーザーズもジャック達もそう。『ROMANCE』というこの3曲入りのマキシシングルは、98年のアルバム『KILLING POP』の先行で、5月に出たもの。この1曲めに入っている「COLD FEVER」という曲のドラムが、ものすごく激しく格好よくて大好きなので、このマキシはよく聴いてたのだけど、ここにきて、そう、最後の「ROMANCE」って曲が心に深く刺さっちゃって、そのまま。もうここ1週間近く。そういうことって、あるよね。

前の記事にも書いたけど、私は完全に後追いでこのバンドを知ったし、ナマで見たことも一度もないから、時代の中で、このチューインガム・ウィークエンドというバンドがどんな立ち位置でいたのか、リアルタイムで聴いていた人がどんな種類の思いをこの音から受け取っていたのか、は、わからない。

ものすごく繊細で、同時に荒削りな音、なんだよね。とても不思議な魅力を持ったバンドだと思う。主に橋本孝志さんが書いている詞とメロディは、いやんなっちゃうぐらいセンチメンタルでメランコリックなんだけど、常に自分を突き放すような諦観がどこかにあって、そのせいか、曲の中にはいつでも乾いた風が吹いている。岩田晃次さんのギターってのがまた奇天烈で、いっつでも凄まじい音してる。そこに、鈴木淳さんのベース。そして…夏秋文尚さんのドラム。この曲で、ただ淡々と鳴っているスネアの音と、時々響くシンバルの音。ドラムって楽器が、そのシンプルな音の背後にこんなに広くて深い思いを湛えられるってことに、ひどく衝かれる。

一度、生で見たかったな。かなわないまま、ずっと思い続けそう。

「ROMANCE」という、7分47秒もあるこの曲、チューインガム・ウィークエンドの魅力がぎゅっと凝縮された傑作のひとつであると同時に、日本のロックの中でも、特別な輝きを放ってる曲のひとつなんじゃないかな。その光が届いた人が、どれくらいの数いるのかは、わからないけど。少なくとも、私は、倒れちゃった。今ごろ、だけど。

この曲は、その3カ月後に出たフルアルバム『KILLING POP』にも収録されていて、これがまた名盤。いつか、書けそうだったら、また書こうかな。

チューインガム・ウィークエンドについては何も書けないって言いながらやっぱり書いちゃう、私の悪いクセ。でも、心に届いたものに私が思いつく「すべきこと」って、言葉を費やすぐらいしかないから。誰のためにも、何のためにもならないとしても。


*『ROMANCE』チューインガム・ウィークエンド


この記事へのコメント

2006年03月01日 20:58
カーネーションファンのあきと申します、はじめまして♪moonlightdriveさんのブログ、実は一年くらい前からお邪魔していたのですが書き込むのはなんか悪いかなぁーと思って(笑)今日遂に初書き込みしてみました。
ジャック達が気になるようになったのもこのブログがきっかけで、12月27日のバンブルディナーショウですっかりジャックのファンになりました。実は昔はギターポップバンドが好きで、チューインガムもよくライブに行っていました。バンブルのライブで夏秋さんを見たときは本当にぶったまげました。はじめは全く分からなくて、あれ?ドラマの人、なんでチューインガムのTシャツ着てるの??…あーー!!って(笑)ガムの解散はいきなり訪れて今でもそのショックを引きずっているので、ジャックのライブでまた夏秋さんと会えたことは本当にうれしく思いました。スペシャでオンエアしたガムのライブ、いつかmoonlightdriveさんに見てもらえたら…って思います。そういえばあのころ夏秋さんは蕎麦通でいらっしゃいました。ではまたお邪魔します。
moonlightdrive
2006年03月01日 23:12
あきさん、ハジメマシテ。初書き込みしてくださったの、すっごくウレシイです、ありがとう!わ~リアルタイム・ガムチューファンだったのですね~。そして心積もりのないその状況で夏秋さんに再会したら、そりゃぶったまげますね(笑)。チューインガムとジャック達、カラーは全然違うけど、両方共ほんとにいいバンドですよね。そしてちなみに夏秋さんは、今もますますもって蕎麦通でいらっしゃると思います(笑)。
2006年03月10日 23:00
はじめまして。
僕はチューインガムを高校生のときに聴いていました。
友達に聞かせてみると「ふーん」とか「まあ普通」とかつまんない反応で、「何でこれが分からないんだ?」とか思ってました笑
橋本さんの髪型を真似したりしてました。

橋本さんは、大切なものを大人になっても持ち続けてきた、とても素敵な感性を持っている人ですよね。
今はすっかり行方が分からなくなってしまったのですが、また歌を聴いてみたいですよね。

キリングポップもかっこいいけれど、その前の「the chewinggum weekend」も素敵ですよ。中古屋で探せばあるかも。
では。
moonlightdrive
2006年03月10日 23:45
石りょうさん、ハジメマシテ。コメント書き込んでくださってとてもうれしいです、どうもありがとう。高校生のときにチューインガム聴いていたなんて、とってもうらやましいな。多感な時期にあの音が身体に入ったら、その後の人生支配されそうですね…(笑)。1stは、持っているのだけど、最近聴いてませんでした、またゆっくり味わってみますね。
よしたこ
2006年03月18日 19:23
はじめまして。通りすがりの者です。
私もリアルタイムでチューインガム聴いてて、今日何年かぶりに
CDを聴いたんですが、やっぱいいなぁと思って。
で、今何してるんだろう?って思ってネット検索してみたら
こちらのサイトにたどりつきました。
橋本さんはもう音楽やってないんですかね~?…
では、オジャマしました~
moonlightdrive
2006年03月19日 00:01
通りすがりのよしたこさん、コンニチハ。コメント残してくださってありがとうございます!チューインガムをリアルタイムで聴いてらしたかたのお話聞けるのは、すごくうれしいです。チューインガム、やっぱり今聴いてもいいですよね。数あるギターロックバンドでも、轟音の中にこの繊細さを併せ持ったバンドは貴重だったんじゃないかって思います、後追いの私の勝手なつぶやきですけど。あれだけの詞と曲を作り出していた橋本さんですから、いつかまたどこかでその新作に出合えることがあるといいなって、個人的に思ってます。

この記事へのトラックバック