2006年 マイ・ベスト・アルバム

さて、今日はガスレンジ周りをピカピカにしたし(←そこだけ)、年賀ハガキも買ったし(←買っただけ)、すっかり満足したなー(…主婦としてのハードル低すぎ)。ということで家事はほっぽらかして、いっちゃいます「2006年 マイ・ベスト・アルバム」。といっても、相変わらず買う新譜の数なんてたかが知れてるし、なんといっても評論家じゃないので、たまたまそのアルバムが出たときヒマでよく聴いてたとか、たまたま別のアルバムのときは子どもがゲロ吐いてて聴く機会を逸したままとか、その程度のデキゴトに左右される不公平きわまりない「ベスト」だけどね。

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1.『MOON OVER the ROSEBUD』ムーンライダーズ

存在がグラつくほど驚かされた一枚。素晴らしいアルバムがたくさん出た2006年だったけれど、このムーンライダーズの新譜にこめられた圧倒的な音像には、日本のどのアーティストも到底追いつけるもんじゃないだろうと思う。これまでずっと、自分にとってのムーンライダーズの一枚を選ぶなら『ドントラ』か『マニエラ』か『アニマルインデックス』か、あたりで迷っていたけれど、このアルバムを一回通して聴いた瞬間、更新された。ムーンライダーズの30年、19枚のオリジナルフルアルバムの中で、私のベスト。今の年齢の自分が、ずっと好きだったアーティストのこんな「新譜」を手にできたことを、貴く思う。
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2.『青』上田ケンジ

数多のアルバムを差し置いてウエケンさんのこれがここに飛び込んでくるのは自分でも意外だったりするのだけど、2006年の私に、もっとも深く刺さったアルバム、のような気がする。音数は少ないし、ウエケンさんの歌は地味だし、人をむりやり振り向かせるようなところは何ひとつない音。でも、やわらかなメロディが胸を締めつけるような詞を連れてウエケンさんの声で歌われるとき、それは他のどの音楽にもできないやり方で、私の奥深くに到達してしまう。
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3.『DEADLINES』青山陽一

ギターとベースとドラムとキーボード。シンプルな4リズムの演奏が鳴り出した途端、これだけユニークでこれだけ深みのある世界が立ち現れる、そのエキサイティングな音楽の魔法!ニヤニヤしながら何気ない素振りでその魔法を使いこなす、青山陽一というミュージシャンのしたたかさに参る。すべての楽曲の魅力もさることながら、個人的にはやはり「Cherry Blossomは今」。繊細なメロディとうつくしい詞と野性味のある演奏が、この世とも思われない高い場所で結晶している様に、ただ静かに高揚する。
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フラットに見て、名盤に恵まれた2006年だった、と思う。ベスト1に選んだ『MOON OVER the ROSEBUD』はちょっとずば抜けた存在だけれど、2番め3番めに挙げたウエケンさんや青山さんのアルバムと、その他の新譜たち(カーネーションやレムスイムやヨシンバやキリンジやピロウズや…)を隔てるそれほど深い理由なんてない。最初に書いたように、私のどうでもいい事情のせいだったり、少しだけ特殊なストライクゾーンのせいだったり、ね。

でも、そんなヘタレリスナーの理不尽な聴き方を乗り越えて、果敢にこちらにたどり着いてきてくれる音楽がたくさんあるんだから、シアワセだしありがたい。さんきゅー、私をドキドキさせてくれた2006年の音楽たち!


★去年の「マイ・ベスト・アルバム」はこんなでした!

この記事へのコメント

2006年12月31日 16:04
普段から中古買いが中心なので、僕もチェックしている新譜はそこそこなのですが『MOON OVER the ROSEBUD』はちょっとレベルが違いましたね。衝撃!でしたもん。音楽聴いてて良かった~、と本気で思えた1年でした。
moonlightdrive
2006年12月31日 17:07
石ばしさん、コメントどもです!
ね、『MOON OVER the ROSEBUD』はこの10年20年というレベルで見ても、衝撃の一枚だったかも。50代のバンドが掛け値なしに素晴らしいこんなアルバムをリリースしたってこと、私たちファンにとってだけでなく、よい音楽を志すすべてのミュージシャンにとっての勇気にもなったんじゃないかななんて思います。石ばしさん、今年1年アリガトでした、来年もよろしく~!
2007年01月04日 19:34
あけましておめでとうございます。&、遅い反応でスミマセン。
僕にとっても「MOON OVER the ROSEBUD」は衝撃の一枚になりました。
ドントラやマニエラのような斬新的な作り方ではないし、
晩餐の時のハウスみたいな流行の取り入れもしていないんだけど
溢れんばかりのグッドメロディーとエレとアコのバランスが絶妙な理想的バンドサウンド
もう、それだけでお腹いっぱい。
過去のエッセンスをちりばめていながらどのアルバムにも似ていないところがスゴイ。
青山さんのアルバムもよかったですねー。ホント“野性味”って言葉がすごく似合いますね。




moonlightdrive
2007年01月04日 23:52
amed-recさん、あけましておめでとうございます!
実はamed-recさんのところの年末のライダーズlive@渋公の記事に激しく反応して(笑)コメント書こうと思ったら、どうしても書きこめないまま(はてなだと時々あるんですよね~どうしてかな)年越しちゃってました、なのでコメントうれしいですー、ありがとうございます!amed-recさんの「ベストアルバム」もニヤニヤしながら読みましたよー。「理想的バンドサウンド」まさにですねー。何よりマイるのは、緻密で完璧なんだけど一方で粗雑さや俗っぽさも持っていることで、この2つがこのレベルで共存してることがいまだに不思議でしょうがないぐらいです。凄いアルバムだなあ…。
それにしてもいろんなかたの「ベストアルバム」を各所で拝見してますが、自分と重なる部分がうれしかったり、重ならない部分がまた興味深かったりで、ほんとおもしろいですねー。そして何やってもだいたいファンに文句言われがち(笑)なライダーズにあって、『MOON OVER the ROSEBUD』はメチャメチャ評価高いですね、素晴らしい。

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