『GONG SHOW』の情けなさが好き

画像amed-recさんのこの記事を読んだらすごく聴きたくなっちゃって、今日は久しぶりにカーネーションのセカンドアルバム『GONG SHOW』(88)を引っ張り出してみた。ああ、やっぱり好きだなー、このアルバム。amed-recさんの記事のコメント欄にも書いたのだけど、私はこのアルバムが初めてのリアルタイムのカーネーションだったから、勝手な思い入れ満載で。名盤『YOUNG WISE MEN』と『天国と地獄』のあいだに挟まれてわりと地味な扱われ方してる気がするけど、私の場合このアルバムと次の『エレキング』の2枚は青春のBGMだったので、評価とか飛び越えて溺愛しちゃってる。このころほんとにカーネーション好きで好きで、クロッキー帳に彼らの絵スケッチしたり(またそんなことやってるよ…)、ファンレターマジ書きしたりしてたもんな…。20代女子の歪んだ情熱がアンダーグラウンドで炸裂。

坂東次郎さんのギターが大好き。サードからメンバーになった鳥羽修さんのギターが鉈(なた)のような音だとすれば、坂東さんのギターは錐(きり)みたいだと思う。一見とても軽やかで繊細なんだけど、深くまで届いて、殺傷力が高い。そして(これは私の好きなギタリストみんなそうだけど)、どこかに止められない静かな狂気をはらんでる。ヤバイです…。棚谷祐一さんの存在も大きい。この辺でも明かしてますが、私、彼のどっかすっとぼけた声がすごく好きで。「GONG SHOW」のコーラスとか「ジェニー・ジェット」とか、いいよねえ。それにしても、カーネーション聴くといつも当たり前にそこにあるからかえって意識しなかったりするけど、矢部さんのドラムのカッコよさったら圧倒的だね…。いつでも100%ヤベ印のこの音。

私がこの『GONG SHOW』に魅かれるのは、カーネーションのアルバムの中でも情けなさ成分が高めだからかな…と思う。良し悪しとは別次元のほんとに個人的な好みだけど、どっか破綻してたりカッコ悪かったり情けなかったりダメだったり、という個性にどうしようもなく恋してしまう。「ウォーク・オン」とか「愛しのリボンちゃん」とか「地球はまわる」とか「Surfin Life」とか、へろへろでなよなよでなんだかとってもダメオトコだもんねー(笑)。まあ基本的に直枝さんはダメオトコでそこがいいと私は思ってるんだけど(ホメ言葉です)。


*『GONG SHOW』カーネーション

この記事へのコメント

2008年02月26日 01:11
そうそう、このアルバムはちょっと二枚目半なところがありますね。それを見事に象徴しているのが中ジャケの写真かもしれませんが(笑)直枝さんのロマンティシズム、棚やんのおとぼけっぷりも全開、だから自分はこのアルバムが好きなんだと思います。それに反して矢部さんのドラムは男らしく骨っぽく、坂東さんのギターにもキレがある。ベースの馬田さんはライヴで耳をいつも伸ばしていたのが印象的でした(笑)
moonlightdrive
2008年02月26日 09:24
■amed-recさん
どーもどーもです。そうそう、あの中ジャケ写真大好き。今の3人もその前の最強の5人時代もいいと思うけど、この初期の5人カーネーション、なんともいえない魅力があるなー。馬田さん、そういえばそんなことやってたかも(笑)!私、89年のパワステライブの後に感激のあまり出待ちして(笑)この5人にサインもらったことあるんだけど、そのとき最初に声かけたのが馬田さんで、馬田さん、他のメンバーにも声かけてちゃんと全員のサインもらえるようにしてくれたんですよね、やさしかったな。

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