"Do you believe what I sing now?"

画像今、weezerにどっぷり。ここ何週間も、なにかのついでにではなく、weezerを聴きたいがためにわざわざ夜更かしして、ヘッドフォンを耳に当てているほど。ボストンあたりに住むティーンエイジャーみたいに、朝から夜中までアルバムをフルボリュームでひたすらリピートしていて、こんなのってまったくどうかしてると思うけど。

これまでずっと、90年代の洋楽は自分からもっとも遠いところにある音だった。そんな私がどうして今ごろweezerに行きついたかは、またあとで書くとして。アルバムやシングルまで今一気に買い揃えている中で、でも、心は圧倒的にファースト『weezer(The Blue Album)』に持っていかれたまま、なかなか他のアルバムをCDトレイに載せられないでいる。

10代で出合うべき音、だよね。聴けば聴くほど、そう思う。こんな音楽がラジカセに入ってたら、他に何も持っていなかったとしても、それだけで10代をなんとかやりすごせるだろうな。青春って名の最悪の日々を、少しはましに乗り切れるだろう。フライドポテトやコーラをどんどん流し込むように、こんな音をただ無造作に毎日の空腹に鳴らせたら。

まあ、このアルバムが出た94年には、私はもう未来を無闇に思い描くのを止めるぐらいの大人だったから、weezerを青春のBGMにすることはどちらにしろかなわない願いだったけど。

でも、鮮烈な血がほとばしるほどの若く切実な表現が、個別の青春の終わりとともに価値を失っていくのじゃなく、同時にエヴァーグリーンな輝きをも手に入れて、こうやって青春のはるか外にある心をも奪うことがある。音楽が、そういうしたたかさと強さを持つことがある。The Beatlesを聴くのに「今さら」なんて言わないように、weezerを聴くのにも「今さら」なんてイイワケがましく言わなくても、たぶんいいのかもね。

轟音ギターに侵されながら気付くのは、青春をすっかり手のひらから失くしても、「青春みたいなもの」は心のどこかに残っていて、いつまでも疼くんだなってこと。まったくやっかいだな。そんな面倒さを飼ってるおかげで、今ごろこうやってweezerにハマれるわけだけど。


*『weezer(The Blue Album)』weezer


この記事へのコメント

2008年04月24日 22:46
weezerいっちゃってますねー。ここに来る度に、今、ねーさんは何を聞いてるんだろ、っていつもチェックしてたんだけど(笑)、ここ最近出てた"weezer"という文字に「ななな…なぬー?」と若干ニヤニヤしつつ、近いうちにまたここで熱く語ってくれるだろーと期待して待ってましたよ。ふふふ。私もグリーンアルバムとか数枚聴いてはみたけど、結局はこのブルーアルバムに戻っちゃうんだよね。何とも言えない、この「青春」な世界に心が疼いちゃうワケよね。J-ROCKではノーナやGREAT3にこのブルーアルバムと同じものを感じるんだよね。疼きまくっちゃう。なのでどちらも大好き。これらの人たちを、もしかして青春真っ只中で聴けばまたきっと違っただろうに、私の場合も青春の折り返し地点過ぎた頃だったので、なんともいえない思いになって大切なものとして輝いているのだろうね。ブルーアルバム、たまんないっすよ。あのギターの音はねー、ヤバイっすよ。
moonlightdrive
2008年04月25日 13:27
■祥さん
わーコメントありがとー。ね~、若干ニヤニヤ、って感じでしょ?私ホントに洋楽(特に現代に近いモノ)知らなくってweezerなんて聴いたこともなかったのに、今ごろこのハマリよう。どーしよー。でも、知ることができてよかったな、どんなに遅くっても。ギターの音、ヤバイよね。「In The Garage」のイントロの後入ってくるギターの音なんか、なんでこんなに哀しくてせつないんだろうって思う。奇をてらったこと何もしてないのにこんなに個性的で、ほんとに不思議なアルバムだなー。まだしばらくどっぷりのまま行きそうです…。
2008年04月27日 02:59
ウィーザーという言葉に目が止まってしましました。
実は自分もモロリアルタイムではなくて、ちょっと後追いだったし、すでにかなり大人でしたが(笑)、十分にハマリました。

特にファーストとセカンドに思い入れが強いです。個人的なフェイバリットはリヴァース・クゥオモの個人的な情念が爆裂してるセカンドですが、青春ロックといえばこのファーストですよね!今でも「バディ・ホリー」を聴く時は一緒に大合唱してます(笑)。
moonlightdrive
2008年04月27日 14:58
■カナさん
どーも!コメント&TBありがとうございました~。もう青春真っただ中かってぐらい、あきれるほどブルーアルバム聴いてます今。そっかー、カナさんもやっぱりハマッたんだ。なんというか、「青春」の二文字を表現するのに、その情けなさもいとおしさも含めて、こんな完璧なアルバムってないなと思います。ものすごく普通なんですけどね…ホントに不思議。セカンド『Pinkerton』も聴き始めてるんですが、コレもハマッたら底なしだろうな…と思える変な魅力があるのすごく感じたので、一度にハマりきっちゃうのもったいなくて、少しおいといてます。それにしてもリヴァース・クオモのメロディはスケール大きく堂々としてて、同時にメソメソしてておもしろいなあ。
モスコ
2008年05月03日 21:05
うぉー!語り合いたい系ってコレっすかー!!
めちゃくちゃ意外!と思ったけど、その3秒後にうんうん勝手に納得(笑)

リアルタイムでなかろうが、いくつの時に出会われおうが、その熱量と怒濤の疾走ぶりで、一気に溝を埋めるどころか軽々超えちゃって第1級(てか「段」ですな)のファンになってしまうmoonlightdriveさん。あなたはすばらしい!

思わず私もiTunes、WEEZERのブルー・アルバムに切り替えましたよー!
ヴォリューム、目一杯あげたよー!(笑)

このアルバムを聴いてカーッてなれることが、自分の中に青春ぽっさが残っているかの確認作業となり得るわけですね。だったら私ゃ、90まで熱くなるね!んーヤバイ、ちょっと興奮してきた(笑)

お久しぶりです!(笑)

しかしうれしいなぁ、moonlightdriveさんのウィーザー記事!!
moonlightdrive
2008年05月05日 23:11
■モスコさん
わーわーわーようこそモスコさん(大騒ぎ)!GWお出かけ期間中で今日帰ってきて、レスが遅れてごめんね~。
そうそう、これです、モスコさんと語り合いたい系のブーム(笑)。TBもありがとう!じつはweezer聴きまくってる最中に『そういえばモスコさん“声質ランキングバトン”にリヴァース・クオモ選んでたよなー』って思い出して、その記事と、あと遡ってこのブルーアルバムの記事にまで辿り着いて胸をきゅんとさせながら読ませてもらってました。アメリカ留学中にweezerに出合ったなんて、何て素敵な思い出なんでしょう!すごくうらやましい~。90まで熱くなるかぁ、いいね(笑)。ずーっと彼らを聴いてきてるモスコさんのような人には、私は思いの長さも深さも到底追いつかないけど、でもこんなに大切に思えるアーティスト、かけがえのないアルバム、が増えたことはとてもうれしいなって思う。まだまだこれから聴くアルバムがたくさん控えてるから、また話に付き合ってね~。モスコさん、復帰してすぐなのに駆けつけコメントありがとー。あーほんとにモスコさんが戻ってきてくれてすごくうれしい。

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  • ウィーザーで一番好きなのはやはりコレ!

    Excerpt: 今夜のBGM・・・ WEEZER / PINKERTON Weblog: 音楽酒場 since 2005 racked: 2008-04-27 03:03
  • 『Weezer』Weezer (1994)

    Excerpt: Weezerとの出会いは、アメリカに語学留学をしていた96年の春のこと。 語学留学とは名ばかりでホントは子供の頃からアメリカで生活をしてみたかっただけで、それが叶っていた幸福な期間。 でも中身は割と情.. Weblog: Good Timin' racked: 2008-05-03 20:58