虫喰いだらけの地図の上で

画像パソコンとの突然の別れ(ブックエンドとしてまだそこにありますが…)にかなり打ちひしがれたまま、iTunesもmixiもRSSリーダーもない世界で世間と隔絶されつつ生きているのだけど、昨日は都会に出る用事があったので、元気を出して中古レコ屋に寄ってみたりした。時間があまりなく棚をちらりと眺める程度だったけど、近いうちに買おうと思ってたThe Verveのファーストアルバム『A Storm In Heaven』(93年)があったので、それだけ購入。そのあとシゴトして、帰りの各駅停車のシートに沈みながらCD取り出しインナースリーヴ眺めてびっくりする。「Produced & mixed by John Leckie」って。また会っちゃった、ジョン・レッキー。このアルバムもそうだったのか、ぜんぜん知らなかった。

海外の音楽に不案内な私が洋楽に目を留めること自体珍しいのに、The Troubadours、Trashcan Sinatras、そしてThe Verveのこのアルバムと、立て続けに同じプロデューサー名に出合うなんて、なんだか不思議。迷路の出口にたどり着いたら入口につながってた、みたいな、だまし絵の階段を歩いて歩いて元の場所、みたいな、そんな気分。

だいたい私は、特に洋楽に関しては、ガイドも持たずにいきなり旅に出てるようなところがあるので、行き会った先でさまざまなパズルのピース(音楽)を手には入れるのだけど、それがちっとも全体像を結ばない。このブームが次のこんなムーヴメントにつながって、このミュージシャンとこのミュージシャンは交流があって、この時代にはこんなグループとこんなグループが勢力図を分け合ってて、この音楽への回答としてこんなジャンルが生まれ、…とかいう、洋楽の流れが大ざっぱにでもわかっていたら、どんなにゆたかな聴き方ができるだろうなーと思うのだけれど。

時代も無関係にパッとそこにだけ飛びつくような聴き方ばかりしてしまうから(グレイトフル・デッド・ブームの次にオブ・モントリオールがキて、イエスに熱狂したあとウィーザーにずっパマリ、みたいな…)、相変わらず手元の世界地図は虫喰いだらけ。パネルの取り方がヘタ過ぎて最後の挑戦クイズのVTRがぜんぜん見えない「アタック25」みたい。ああ、ココとソコ、もうちょっとパネルがつながってれば…。

でもそんな、「ん~これはちょっと厳しいか…」と児玉清に言われそうなへぼリスナーの私にも、まるで見えない糸を手繰らせるように、その作品に出合わせるプロデューサーの力量って凄いね。こういう魔法を仕掛けて発動させるときこそ、まさにプロデューサー冥利に尽きる、って感じなのかも。

PCが壊れてから音楽もあんまり聴いてない(パソコンがメインのCDドライブだったという環境面&ヘコんでたという精神面)んだけど、新しいPCが届いたらと言わずに、時間を作ってリビングのステレオコンポでThe Verve、聴こうかな。


この記事へのコメント

モスコ
2008年05月29日 02:03
PC、大変でしたね。私も去年同じ状況になったからホントお気持ち分かります!!でもデータが復旧したみたいで良かったですね~。

moonlightdriveさんの音楽アタック25。いつか全部青(勝手に色を決めるな)になるミッシング・ピースってなんなんだろうなぁ~(勝手に楽しみ)

お忙しい中、時間を作るのは大変でしょうけど、ステレオで音楽を聴くのもまた新鮮な感動が待っていることと思います。本末転倒ですけど。私もPC壊れた時に「ステレオ、サンキュウ!」って感動しましたもん。あと今までごめんね、って。PCばっかりで音楽聴いて。
moonlightdrive
2008年05月29日 09:53
■モスコさん
おはよーです!青の回答者、moonlightdriveです。いかにも答えられなさそうなので後ろに座ってくれる観客が少ないなあ…。PCの件、ご心配ありがとう~。うんうん、ステレオ。そうかもしれない。ほんと、ここ最近すごく反省もしてたんだ、「PCでばっかり聴いてちゃダメだよなー」って。せっかく製作者が盤にこめたものを、ちゃんと受け取らなきゃなって。モスコさんやkura_moさんの記事を読んでると「アナログもいいなあ…」なんて野望さえ生まれるんだけど(笑)、まあそれはそれとして、そうだね、この機会にステレオでちゃんとCD聴くのいいかもね。

この記事へのトラックバック