夏秋さんのディジュリドゥー

先日のesqライブ(東京公演・昼の部)のとき、メンバー紹介のMCで、ドラマー夏秋文尚さんの「ディジュリドゥー」の話が出てました。ディジュリドゥー(didgeridoo)って、オーストラリア先住民の木管楽器で、このあいだの夏秋さんと三谷さんの会話によると、
三谷 「あれは木の幹かなんかをアリクイ…だっけ?」
夏秋 「本物はシロアリが」
三谷 「そうだ、シロアリが食べたあとの…ただの筒なんだよね?」
夏秋 「そーそー」
三谷 「だからふつうは音程が長さと太さで決まっちゃうんだけど、夏秋くんは塩ビのパイプを買ってきて、長さをスライドさせて音が変えられるように自分で作っちゃったんだよね。あれスゴイよね」
夏秋 「そーそー。コードに合わせて音程変えたりね」
三谷 「…あ、じゃあ吹きながらブーンとか(長さを変える)はできないんだ?」
夏秋 「あ、やるやる。トロンボーンみたいに。谷啓状態で。」
場内爆笑。ここのMCおかしかったんでしっかり記憶に刻みこんで帰ってきちゃいました…。アボリジニの楽器を手作りして吹くって…夏秋さんやっぱりちょっと変わった人だよね…。

その、夏秋さんのディジュリドゥーが聴ける曲、私のCD棚の中にもいくつかあります。esqの曲でも吹いてるよね。私の目にとまった範囲なのでぜんぶじゃないと思うけど、ぱらっと並べてみようかな。なんとなく年代順。

画像「飛翔 -Fly away-」esq
(『自由の人』95年 より)
まさにesqのファーストアルバムで夏秋さんのディジュ炸裂。タイトルのイメージのとおりの壮大で幻想的な曲調を、最後、さりげない低音で彩る。
画像「抱きしめよう」esq
(『Jamboree』96年 より)
たぶん、今もesqのライブでよく歌われている人気ナンバー。三谷さんが歌う静かなイントロダクションから、BARAさんのベースが「ブオン」とうなって夏秋さんのドラムが「ダダン!」と入ってくるこのきっかけの一瞬、ポップスの醍醐味を感じるなー。イントロで、ムーンライダーズ武川雅寛さんのヴァイオリンとともに不思議な音色で響いてるのがディジュリドゥー。
画像「アヴェ・マリア」Rom Chiaki
(『MY ROOM IS DELICIOUS VOL.1』01年 より)
ロム・チアキさんのテルミンによるカッチーニの「アヴェ・マリア」。ギターを西村哲也さんが弾き、ディジュリドゥーのほかDr、Perc、アレンジも夏秋さんが手がけてる。前に「西村哲也セレクション」に入れたときにも書いたけど、この曲、メチャメチャ気味悪くてホント大好きです。夏秋さんのディジュは2コーラスめ(っていうのか?)から「ムニョ~~~」と。
画像「Crystal Farm」やの雪 and Aeon
(『eyemoon』01年 より)
やの雪さんも、テルミンの人。夏秋さんがディジュリドゥーを吹いてる曲は、当然のことながら彼がまずはドラムを叩いてることがほとんどなワケだけど、この曲はめずらしく、ディジュだけの演奏。
画像「Sweet Home」青山陽一
(『ODREL』04年 より)
間奏とアウトロでヘンテコな音色が炸裂。これが不思議にかなりカッコイイ。青山さんがこの曲のセルフライナーで「これを吹くのに必要な、息継ぎ無しで延々ロングトーンを出す『循環呼吸』ワザを駆使する夏秋くんにはみんなびっくりでした。」って(笑)。
画像「風の歌をきけ」2HEARTS
(『MOON VENUS』05年 より)
このナンバーは、アレンジ自体がパーカッションを多用してて民俗音楽ふう。っていうか、ディジュリドゥーもいいけど、夏秋さんのドラムがやっぱブッ倒れるぐらいカッコイイよ…。(前にココで書きました。)
画像「引っ越し大正解」久住昌之&BLUEHIP
(『自由の筈』05年 より)
最後の最後、左のほうでかすかに聞こえるディジュリドゥー。バックコーラスに加藤千晶さんが参加してたりとなにげに豪華な1曲。
画像「月の光」山田直毅
(『undulate』07年 より)
ギタリスト・プロデューサーの山田直毅さん(ちなみに奥様は石川ひとみさん)が、「一五一会」という楽器(4弦のギターみたいなものかな…)で演奏したインストアルバム。夏秋さんはco-produce、録音、ミックスを担当、あとディジュリドゥーとジャンベの演奏をしてます。曲別のクレジットがないのだけど、たぶん、この曲の低いとこでさりげなく響いてるのがディジュリドゥーだと思う。


並べてみてわかるけど、やっぱりオーストラリアで生まれた楽器だけあって、風や空や光や大地や…といった自然のイメージに近いところで鳴るのにふさわしい音なんだね。タイトルだけ見てもそんな感じだよね。

ディジュリドゥーを吹いてると当然のことながら同時にドラムは叩けない(と思う)ので、ナマで夏秋さんのディジュリドゥーを聴く機会はあまりないと思うんだけど、私はいちどだけ観たことあります。さねよしいさ子さんのライブのとき。カッコよかったなー…。まあ、夏秋さんならなんでもカッコイイんだけど。

【追記】あ、今思い出した。須藤かよさんのときにも観てる、夏秋さんの生ディジュ。



この記事へのコメント

モスコ
2008年05月24日 00:17
ディジリドゥーってねー(って私かよ!)、吹くのむずかしいですよ~。
ダンナが好きでマイ・ディジリドゥー持ってて、時々部屋から不穏な音が聴こえてました。私は全然吹けなかった!
アリクイの食べ跡だとは知りませんでした!
moonlightdriveさんとこでよく見る夏秋さんという人はディジリドゥー奏者でもあったのか!
ダンナのは、いつかの梅雨時、カビにやられて泣く泣く捨ててかわいそうでした!
えすた~
2008年05月24日 11:21
esqライブでも1回は夏秋さんが吹いているのを見たことがあります~@
「飛翔」だったんですけどね。多分九段会館か、リニューアル前の赤坂BLITZだったかと・・・(かなり不鮮明な記憶)。
曲のラストであれ?と気付いて・・・今思えば、大変勿体無い事をしました。今後はこの曲をやる時に夏秋さんがいたら、凝視しておかなくちゃ(笑)
moonlightdrive
2008年05月24日 13:31
■モスコさん
うわ、また意外な記事に意外なコメントを。マイ・ディジュリドゥー持ってるって、モスコさんのだんなさまスゴイ!変わってる(笑)!家の中からあの音が聞こえてきたら近所の人不審がるだろうな…。でもカビはえちゃったんですね、悲しい最期…。で~、ちなみにモスコさん、三谷さんと同じなんですが、アリクイじゃなくて「シロアリ」に食べられた木です!そこ、似てるようでまったくちがいますんで(笑)

■えすた~さん
わー、なんと貴重な(ワタシ的に)情報を!esqライブでも披露されたことがあったんですねー。1つの曲の中でディジュリドゥーとドラムスティックを持ち替えて演奏したのでしょうか。いいなあ~、いちどにいろんな楽器を忙しそうに演奏する夏秋さんを見るのも好きなので(笑)、ぜひ観てみたいです!
みなみかぜ
2008年05月30日 05:51
どこにコメント書こうかなぁ~と思いましたが、こちらへ。
一つお聞きしたいことがあります。
よろしいでしょうか?(笑)
たいしたことではないのですが、夏秋さんが始めて三谷さんと一緒に、お仕事をすると聞いて、どう思われましたか~?
三谷さんのことご存知だったのかなぁ~なんて、そんなこと一度聞いてみたくて・・・。
差し支えなければ、是非お聞かせ下さい。

それから話題の楽器ですが、私もesqライブで見た記憶がありました。
今度調べてみます。(笑)
moonlightdrive
2008年05月30日 12:20
■みなみかぜさん
こんにちは!コメントありがとです~。わー質問、ドキドキ(笑)。みなみかぜさん、私esqはほんと後追いで、05年11月のDUOのライブが初めてだったんです!だから超初心者。(その前達郎さんのライブで三谷さんを拝見したことがあるのに、あとから気付きましたけど。)そもそも90年代中ごろ~後半は、夏秋さんという以前に(笑)音楽をほとんど聴いていない時期だったんですよね…。でも、今になって、esqファンのかたのサイトやBLOGなどを読んで「三谷さんがスタレビを脱退するときの最後のライブで大泣きした」というような思い出をたくさん目にして、そのころから三谷さんを応援しているファンの方にとっては(もちろん三谷さん自身にとっても)、ソロ活動の始まりってどれだけ期待と同じぐらいの不安もあっただろうなー…と思えて。
moonlightdrive
2008年05月30日 12:21
そんな大切なスタートのときに、三谷さんが夏秋さんと出会って、ふたりで手探りで(たぶんそのころのホームレコーディングって、今とは比べ物にならないぐらいの試行錯誤だったでしょうから…)esqの音を作り上げてきたことを思うと、三谷さんと夏秋さんがそこで出会ったことに、なんだかすごくじーんとしちゃうんですよね。私がじーんとするのもヘンなんですけど(笑)。そういう長い歴史や歳月を経た「信頼感」「連帯感」みたいなものが、esqのバンドメンバー同士に、それから三谷さんとファンの方々のあいだにもあるから、esqのライブってあんなに楽しいのかなって思ったりします。私はごく最近になってライブにお邪魔するようになっただけなのに、そんな楽しさを端っこでいっしょに味わわせてもらえるのだから、すごくうれしいなって。…と、なんだかコメント欄の字数制限を超えるほど語ってしまいました(笑)。で~。みなみかぜさんも夏秋さんのディジュリドゥー@esqライブを聴いてるんですね~、いいなあ。
みなみかぜ
2008年05月30日 20:39
お答え頂いて感激しています。
最初は、夏秋さんのスタジオにどんどん機材を運びいれ、ご家族の方もびっくりされていたそうです。
それで、レコーディングノートをつけていたら、どんどん普通の会話もするようになって、交換日記みたいになったと笑っておられました。(笑)
スタジオが狭くなったので、体育座りをして会議をしたりしたそうですよ。
新しくこうしてメンバーが出来て、最高に幸せだと言われていました。

あの楽器は、演奏と言うよりも、こんな音がするんですって言われてブォ~っと、夏秋さんが吹かれただけかと思います。
演奏までは、どうだったか?です。(笑)

お話聞けて嬉しかったです。本当にありがとうございました。
moonlightdrive
2008年05月31日 00:53
■みなみかぜさん
わー、こちらこそありがとうございます、いろいろお話聞けてうれしいです。その三谷さんの話、おかしー(笑)。三谷さんと夏秋さんの「交換日記」、なんかカワイイですね…。三谷さんと夏秋さんはお二人とも、音楽を作り上げていく過程が心底好きな方なんだろうなーという気がするので、スタジオでああでもないこうでもないとやりあうの、それはもう楽しくて仕方なかったでしょうね。体育座りで…青春だなあ(笑)。みなみかぜさん、コメント本当にどうもありがとうございます!

あー、なんだか急にライブの1曲めだった「Freebird」を聴きたくなって、(PCにリッピングしたデータが今ない状態なので、)久しぶりにちゃんとCDを取り出して聴いてます。やっぱ大好きだなー…この曲。

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