「moonridersの数名による二、三の事柄 Talk & Live #002」 @ ニュー風知空知

配信もされているので私がわざわざ駄文を書かなくても…とも思いつつ(毎回それは思うのだけども)、当日受け取ったホットな気持ちをホットなうちにメモしとくっ!

まさかの当選のメールが来て心の中でわーわー!と大騒ぎだったプレミアムなチケ(限定20名、だったのかな)。10月の中野サンプラザも取れていたし、もう今年の運はすべて使い果たしたのかもしれない、けど本望…。先日の『カメラ=万年筆 Special Live』に思った以上に感激しすぎてムーンライダーズに向かう気持ちがウザイほどMAXサイコーに高まってる今、メンバー3人にナマで会えるなんて僥倖オブ僥倖…。

「moonridersの数名による二、三の事柄 Talk & Live #002」
出演者:鈴木慶一、鈴木博文、白井良明
会場:ニュー風知空知
2020年9月12日(土)
開場17時10分/開演17時30分
料金 3,800円+Drink代600円

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今回スタート時間が早く、風知空知のらせん階段に整理番号順に並んだ17時には雨とはいえまだまわりは明るくて、入り口も大きく開け放たれ、半オープンエアのいい感じ…。本当は、もっとたくさんの人であふれかえるべき素敵な空間なのに、コロナめ…。ステージには、すでに3本のアコースティックギターがセッティングされている。

小暮秀夫さんの司会進行により、前半トーク部スタート。向かって左から、黒白縞々Tシャツの博文さん、白シャツの良明さん、カメ万Tシャツの慶一さん。はーーーカッコイイ…。トーク、さらっとなのかと思ったら1時間半ぐらいあった!?小暮さんの予告通り、「パンク・ニューウェーブ期の話中心」の、ものすごい濃いトーク。(以下、超うろおぼえなので不正確ですが)慶一さんがカルデサックに入り浸って新しいカルチャーを吸収していた話、良明さんと武川さんがスタジオ入ってる時間中に突然髪切ってきてびっくりした話、あの頃は新しい音楽を知りたくてみんなでレコードを争うように買いまくってたという話(良明さんが「水曜日にレコードが入荷するんだけどそれを箱ごと買ってたね、他の人が買えないように 笑」という「水曜日」というのがヴィヴィッドだなあと!)、カメ万REC後のロンドン旅行(良明、博文、かしぶち、青野ウン坊さん)からアートポート結成につながった話…。その頃のエピソードのひとつひとつから、ムーンライダーズというバンドがその当時どれだけトガッた意識で新しい音楽を創りあげていたかという手ざわりがリアルに伝わってきてドキドキする。

カメ万のツアーはムーンライダーズ史上最多の9か所もあって、福井ではお客がおじいちゃんとおばあちゃんばかりと思ったら大ホールと間違えて入ってきてたとか(戻っていったらスカスカに)…。北海道も久々に行ったけど、それこそお客さんは「火の玉ボーイ」を期待して来るのにこっちは「火の玉ボーイ」をノイズだけで演るとかやっちゃうわけだから…と笑う慶一さん、まあ友達も変わるよねえと。ニューウェーブ期にそれまでの友達全部なくしたというのは冗談まじりに慶一さんがよくする話だけど、今想像するより、当時のムーンライダーズの変化は凄まじいものに見えてただろうし、じっさい摩擦も大きかっただろうな…って。それでも、それをやってきちゃったのがムーンライダーズなんだよね。良明さんの「あの頃アタマにめり込んだトンガッた気持ちが今も消えないんだよね」という言葉が頭を離れない。まさに、それがムーンライダーズの45年間なんだと思う。

このあいだのカメ万ライブのときのことや今後の話も、小暮さんがいろいろ聞いてくれてた。良明さんが、最初再現ライブみたいなのはあまり乗り気じゃなかったけど、リハの1曲目からこれはいいと思った、気が変わったという話。かしぶちさんが買ったバケツを使った話。来年出すと告知されたニューアルバムについて小暮さんが振ると、慶一さんが「言っちゃったから出しますよ。言っちゃったほうがいいんだよね 笑」と。なんか、メンバーになみなみと満ちる「ムーンライダーズやるぜ!」の高揚感が話の端々に感じられるようで、聞いてるこっちもめっちゃ高まった…!

とても書ききれない濃いトーク、1時間半ほどで終了。堀内孝雄さんのバックで夜ヒットに出た話とか、(有名な)良明さんが化粧して出かけるときのご家族の反応の話とか、スタジオの備品の棚をガッタンガッタン動かして音録ってたら隣からうるさいと怒られた話とか、おっかしかったなー。それが「あの頃は若かったね」っていうトーンでは全然なく、バカやってた頃と今が地続きな感じが、もうムーンライダーズ最高だろと。キモチはほんと変わってないんだよね、ブレーキきかない実験体質、リミッター外れたアグレッシヴ。

休憩時間挟んで、いよいよライブ!ギターのフレーズとルーパーを駆使して、いつ終わるとも知れない「大都会交響楽」、わぁこれってこのあいだのカメ万ライブの続きってこと…!?からの、ギターの重なりが美しい「犬にインタビュー」!フッフッフーーー。「太陽の下の18才」もびっくりしたなぁ、カメ万ライブで演ったばかりとはいえ、ギター3本でその曲、やる!?おっとりアコースティックなのに不穏な音だらけでめっちゃカッコよかった!そして、「9月の海はクラゲの海」とは…そうだ9月だ…泣ける…。コロナのせいで誰もにとってひどい今年で不安と苛立ちのうちに春も夏も通り過ぎてしまったけど、ムーンライダーズのいる9月にたどりつけたよ…そこにムーンライダーズがいてくれてほんとによかった…(泣)。「ボクハナク」博文さんの歌に慶一さんがかぶってくる(直枝さんパート)パターンって意外にレアかも!?あとから入る良明さんの歌含め、3人の溶け合う声が最高にエモかった…。本編ラストは「工場と微笑」!!!これもあんまりアコースティック向きではないのではと思いきや、良明さんの流麗なフレーズが入ったりして、カッコイイなーもう!余談ですが、普段のライブってみなさん長袖衣装のことが多いのでナマ腕ってあまり見ないんですが、この日は3名とも半袖だったのでギターをストロークする右腕が、それぞれ…色っぽくて…(撃沈)。

アンコールの大きな拍手に、もう引っ込まずにすぐ応えてくれた3人。この日私がいちばんビックリした「VIDEO BOY」!アコースティックでヴィデオボーイ!なんだかもう、このあいだのカメ万ライブそのままに、今のムーンライダーズならいくらでも何でも演奏し倒しちゃうぜ!って勢い感じたなー。はーーー最高だ、ムーンライダーズ再始動バンザイ!ラストに「エレファント」。慶一さんのMCによるとこの選曲には意味があって「ヴィデオ・ボーイ」と「エレファント」はカメ万に入ってないけどその流れにある曲だからと。「エレファント」大好きー、アルバムに入ってないくせにここぞというときにいつも演奏される、ものすごくムーンライダーズらしい曲。

慶一さんも良明さんも博文さんもめちゃめちゃカッコよかったなーーー!ハーフムーンライダーズ観られてよかった、というファンとしての素朴な感慨ももちろんあるんだけど、それ以上に、アコースティックながら今まで聴いたことないようなアンサンブルのトライアルとか、ルーパーも使いまくったトンガッたアレンジとか聴けて、ほんとに刺激的だった。こっちも必死でついてかないと、ムーンライダーズはまたしてもとんでもない加速度でずっと先を疾走してっちゃうぞって。ものすごいアグレッシヴとアバンギャルドと前のめりなパッションが今のムーンライダーズに渦巻いてるのを感じたよ。ほんとに元気と勇気でた!来年のアルバムに向けて「曲は作り始めてます」と慶一さん言ってたしね。

貴重かつすばらしいライブに参加させていただいてありがとうございました。10月の中野サンプラザも、来年のアルバムも、楽しみだーーー!生き延びなきゃ!

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