詩集とTシャツと九段の余韻

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奥付に「発行日 2004年12月12日」と記された、手にしっくりなじむ形と重さの「COLD RAIN & SNOW」というその詩集を繰りながら、直枝さんのやさしさも強さも大好きだけれど、私はやっぱりこの人のイカレたとこにたまらなく魅かれてるんだ、と思う。静かな視界のはしっこが、どこかねじれて歪んで溶け出してる。でもそのイカレた風景の底から、いつでも果てしなく透明な希求が空に向かうことが、涙が出そうにうつくしい。

21年目のスペシャルイベントだった九段会館のコンサートは、私たちファンにとってとんでもなくうれしい3時間だった。でもそれ以上に、カーネーションの3人にとって、そしてこの20年を突っ走ってきた直枝さんにとって、替えがたい贈り物であったのだったら、本当によかったなと思う。直枝さんがやりたいことを、あの場でできたのだったら。「夜の煙突」を歌い終えたあとの燃焼し尽くしたような彼、そして本当にうれしそうに客席に手を振りながらそでに消えていった彼を見ながら、そう思ったのだ。

12/12Tシャツは、まだ着ていない。「地球環境保護のため」再生紙包装にしたというSMAのロゴ入りパッケージが、中々かわいくて。春になったら、子どもを連れて公園へ自転車を飛ばす休日に着て出かけよう。「魚藍坂横断」でもつぶやきながら。カーネーションのレパートリーは、鼻歌にちょうどいいのが多くて、迷うよね。まあテンション高すぎてとても鼻歌に向いてるとは思えない「ダイナマイト・ボイン」なんかも、つい歌っちゃうんだけれど。

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