あ
「青空のマリー」
(『青空百景』82年)
昨年4月の野音のライブで、「やっぱり名曲だな…」としみじみ感じてしまった「マリー」。何百回私たちにそう思わせれば気が済むんだライダーズ。それにしても、サエキけんぞうさん&ムーンライダーズのあきれるぐらいシンプルなこの詞が、いつになっても何度でも、こんなに心に刺さるのはどうしてなんだろうな。 |
い
「いとこ同士」
(『NOUVELLES VAGUES』78年)
博文詞、岡田曲。ロマンシング・アドベンチャー・シリーズ、だっけ。細野さんのスティールパンのこのイントロは、イントロ界(そんな界あるのか)の中でも屈指の発明じゃないかな。名曲すぎる。 |
う
「ウルフはウルフ」
(『ANIMAL INDEX』85年)
博文さん詞曲。好き。それにしても「あ〜ん」を選んでたら、このアルバムから全曲入りそうになっちゃって(笑)、自分の『ANIMAL INDEX』好きにあらためて驚いた。 |
え
「駅は今、朝の中」
(『ANIMAL INDEX』85年)
というわけで、これも『ANIMAL INDEX』から。しかも同じく博文さん詞曲。この曲、もういやってほど書いてるけど、入れないわけにいかない。私の始まりも、たどり着く場所も、ここにある。そんな歌。 |
お
「O・K、パ・ド・ドゥ」
(『青空百景』82年)
もう、これも文句なしに好きー。昔、自分セレクトカセットテープの最後によく入れてた曲。“時はドアのむこう/ドアに鍵はない/心配いらない/恋はパ・ド・ドゥ”こんなおセンチな詞(かしぶちさんね)を、エアリーなユニゾンで歌う男どもってどうなのよ…って思わなくもないけど、そこに惚れてるんで仕方ない。 |
か
「ガラスの虹」
(『最後の晩餐』91年)
これはまーそんなに好きな曲でもないんだけど(ってそんな…笑)、『最後の晩餐』からひとつ入れておきたいなと思いここに。『晩餐』あんまり思い入れないんだよね。いやそれはアルバムのせいじゃなくて、私がそのころ音楽を大切にできてなかったというだけだけど。この「ガラスの虹」はエッチなPVあったよね、パワステのお土産でもらったVHS持ってるな。 |
き
「kissin' you till I die」
(シングル『kissin' you till I die』01年)
好き。大好き。こんなにエロティックな曲、世の中にあるかなって思う。“雨降る朝に 地を這うような/君のキスする仕草は 泥にまみれて”…こんな詞に、私は一生跪いていくしかない。慶一さんから武川さんへと回す吐息のようなボーカルが甘くてクラクラするし、そこから良明さんにいくとこがまたメチャカッコイイ。 |
く
「9月の海はクラゲの海」
(『DON'T TRUST OVER THIRTY』86年)
で、無意識に選んでいくとなぜだか、あんなに好きなアルバム『ドントラ』から、これ1曲だけという不思議な現象が起きる。「あ〜ん」の特殊な力学が働くみたい。 |
け
「月曜の朝には終わるとるに足らない夢」
(『dis-covered』99年)
『dis-covered』からはこの1曲。DMBQが演奏するラウドでバカうるせー『月面讃歌』バージョンもいいんだけど、こっちも好き。『月面讃歌』(他人のリミックス)と『dis-covered』(オリジナル)を聴き比べると、ムーンライダーズってバンドの本質がよくわかるよね。よくいえばロマンティックで叙情的。悪くいえばおセンチでウェットで夢見がちでしょうがねえなあと(笑)。でも、そこが果てしなく好き。 |
こ
「工場と微笑」
(『マニア・マニエラ』82年)
今さら言うまでもない、ジャパニーズ・インダストリアル・ミュージックの最高傑作。これを超えるものは、後にも先にも出てこないでしょ。っていうか、こんなことをやろうって物好きも他にいないだろうし…。 |
さ
「さよならは夜明けの夢に」
(『Istanbul mambo』77年)
博文詞・岡田曲のロマンシング・アドベンチャー・シリーズ、これがたぶん第一弾だね。岡田さんのロマンティシズム全開。この曲とか「くれない埠頭」とか「大寒町」とか、このバンドが擁する名曲の多さよ。ヒットはしてないんだけどね…。 |
し
「渋谷狩猟日記」
(『ムーンライダーズの夜』95年)
この「し」が、大変な激戦区だった(笑)。「ジェラシー」「週末の恋人」「ジャブ・アップ・ファミリー」「親愛なるBlack Tie族様、善良なる半魚人より」「静岡」…うわ、ムリ!でもそこを無理してひとつ選んだのはコレ。この、ありえない重量級サウンドかっちょええーーー!!博文詞&良明曲の組み合わせはヤンチャで乱暴で大好き。良明さんのボーカルも最高! |
す
「Sweet Bitter Candy」
(『月面讃歌』98年)
ムーンライダーズの全何百曲かのキャリアの中で、ひとつだけ代表曲を選べという(そもそも無理な)命題に答えるとしたら、私はこの「Sweet Bitter Candy」じゃないかなって思ってるんだ。このバンドの孤高なオリジナリティと、世の中が求めるポピュラリティが、どちらも少しも損なわれることなく、高い場所で結晶してる曲だと思うから(タモリみたいなもんか?)。この曲のありかた、奇跡的だと聴くたび思う。ま、ヒットはしてないんだけどね(笑)。奥田民生がゲストボーカルで唄ってるシングル盤バージョンも悪くはないんだけど、慶一→良明とつなぐこのボーカルの恍惚にはまったく太刀打ちできない。 |
せ
「Serenade and Sarabande」
(『MOON OVER the ROSEBUD』06年)
よほど飛び道具使ってはちみつぱい「センチメンタル通り」にしようかと思ったけど、やはりここはムーンライダーズで。このアルバムの曲は、まだ記憶が生々しすぎて、聴くとドキドキするね。ライブのこととかリアルに思い出す。 |
そ
「卒業」
(『BYG High School Basement 1』95年)
「そ」は、ムーンライダーズに限らず意外にないんだけど、かろうじて、カバー曲のこれ。この曲の慶一さんのボーカルはひときわ女々しくていいなー。 |
た
「D/P」
(『AMATEUR ACADEMY』84年)
かしぶちさんほど耽美って言葉が似合うアーティストもそうはいないような。前にも書いたけど、「ダムとパール」って、それだけでもう文学。かしぶち詞で博文・良明曲っていう組み合わせは、(ちゃんと調べたわけじゃないけど)たぶん珍しいよね。 |
ち
「Cheなんだかなあ」
(『Dire Morons TRIBUNE』01年)
好きだ!このイントロ前のよくわかんないかけ声とかも好き(笑)。ものすごくウェットで深刻なバンドなクセに、ときどき吹きすさぶこの軽薄な空っ風がおっかしいんだよね。それを博文さんがよく吹かせてるってとこも。 |
つ
「月の爪」
(『A.O.R.』92年)
ああ、好きだ…。『A.O.R.』もあんまり思い入れはないアルバムなんだけど、この曲には、なかば暴力的に心を奪われる。この鋭さ。この冷たさ。この哀しみ。 |
て
「天罰の雨」
(『Dire Morons TRIBUNE』01年)
今まであまり気にとめてなかったけど、この曲のドラム、重たくてめっちゃカッコいいなーーー。すっげー音してる。博文詞で岡田・良明曲っていうのは、「ニットキャップマン外伝」と同じなんだね。 |
と
「銅線の男」
(『P.W Babies Paperback』05年)
「と」で、「ドントラ」とどっちか散々迷ったけど、こっちに。ああ、やっぱり好きだ…。この曲聴くといまだに、05年春ごろのあの感じがリアルによみがえる。生温かく不穏な風。それに支配される愉しみ。 |